IoTマンションとは?メリットやデメリット、事例を紹介
IoTマンションとは?メリットやデメリット、事例を紹介

「IoTマンション」という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的にどのような設備が備わっているのかわからない方も多いかもしれません。この記事では、IoTマンションの概要や主な設備例、そしてメリット・デメリットについて総合的に解説しています。生活にIoTを取り入れることで利便性が向上する可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。
目次
IoTマンションとは
そもそも、「IoT」とは「Internet of Things」の略であり、普段インターネットに繋がることのないモノをネットワーク化することでより高い価値を提供できる仕組みを指しています。
詳しい「IoT」の説明については、以下をご覧ください。
『IoTとは?Internet of Things(モノのインターネット)の意味や仕組み、事例を解説』
私たちが居住する際に利用する室内設備・家電などにもIoT技術を取り入れて、「生活をより便利に」「生活をより快適に」するマンションのことを「IoTマンション」と呼んでいます。
IoTマンションで導入されているIoT設備の例
「室内設備・家電にIoT技術を取り入れる」と聞いても、具体的にイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
現在、IoTをマンションに導入することで大きく分けて「モノを操作する」「見守る」「連携する」「データを蓄積して活用する」が実現できるようになりました。
実際にIoTマンションで導入されているIoT設備事例を見ていきましょう。
スマートロック
スマートフォンを利用してWi-FiやBluetooth通信を利用して鍵の解錠・施錠する仕組みが「スマートロック」です。玄関先で鍵を用意する必要がないため、利便性が向上します。
また、外出先でもインターネットを経由して鍵の開閉が操作できることから、カギを忘れて家に入れない家族が居る場合でも簡単に解錠可能です。
その他の「スマートロック」に関する詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。
『【2023年最新】おすすめのスマートロック9選!メリット・デメリットや選び方も紹介』
防犯センサー
人が出入りする可能性が高い「玄関」「窓」などに人感センサーを設置することで、不審者に対して迅速に対応することが可能です。
異常が発生した場合には自動的にセキュリティ会社に通知が届くように設定することもできます。
IoTカメラ(AIカメラ・クラウドカメラ)
「玄関先」「室内」などに防犯カメラを設置してネットに繋げることで、離れていてもスマートフォンを利用して映像を確認することが可能です。
外出先にいても、室内カメラをインターネットと結びつけることで「子ども」「ペット」がどうしているか分かるため、安心感を得られます。
「AIカメラ(クラウドカメラ・IoTカメラ)」に関する詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。
『AIカメラとは?仕組みや選び方、おすすめ、活用事例を紹介』
照明コントロール
スマートフォンアプリを利用して、照明を外出先からコントロールすることが可能です。
帰宅前に照明を付けたり、外出時に消し忘れがあった場合に、アプリで消灯することができます。
空調温度コントロール
スマートフォンアプリを利用して、「エアコン」「床暖房」などを遠隔操作することが可能です。
帰宅する前にあらかじめ室内を最適な温度に設定することが可能になり、外出時の消し忘れも防ぐことができます。
スマートスピーカー
音声で反応するスマートスピーカーと居住スペースにある家電をインターネットに繋げることで、さまざまな家電を声で操作することが可能となります。
家事などで手が離せない時に、スマートスピーカーに呼びかけるだけで「お風呂を沸かす」「電気をつける」などの操作が可能です。
そのほかにも、スマートスピーカーを以下のように利用できます。
・簡単な調べ物
・今日の天気を知る
・音楽の再生
・スケジュール管理
・ニュースの読み上げ
生活の中にスマートスピーカーを取り入れることで、「ながら作業」が可能であり、時間の節約にも繋がるのです。
その他の「スマートホームデバイス」に関しては、こちらの記事をご覧ください。
『【2023年最新】スマートホームデバイスとは?おすすめ製品を紹介』
IoTマンションのメリット
IoTマンションに居住することで、どのようなメリットが得られるのかを解説します。
家電の遠隔操作によって生活を効率化できる
IoTマンションなら、さまざまな設備・家電がインターネットに接続されているため生活を効率化し、快適な暮らしを実現できます。
・家に到着する前に室温を調整する
・お風呂のお湯を沸かしておく
・音声だけで照明や空調をコントロールする
・お掃除ロボットをアプリで操作することで部屋を綺麗な状態に保つ
上記のようなことが実現できるため、会社で仕事をしていてプライベートな時間を効率的に使いたい方にもおすすめです。
エネルギーを「見える化」することで省エネに繋がる
照明・空調をアプリ経由で操作できることから、電気の付けっぱなしなどによる無駄な電力消費を防ぐことが可能です。
近年は、消費電力をデータで可視化することもできるようになっており、「省エネ」を促進できる点も嬉しいポイントと言えるでしょう。
また、自宅で「電気を作り・蓄え・最適化する」機能を備えた「スマートハウス」という概念も広がりを見せています。
「スマートハウス」の詳しい概要は、以下をご覧下さい。
『スマートハウスとは?有する設備やメリット・デメリットを解説』
防犯性が向上する
IoTマンションであれば、スマートロックを利用して遠隔で鍵の開閉が可能である上に、防犯センサー・ネットワークカメラの設置により不審者に対する対策も可能です。
また、部屋に不在である時にあえて照明を付けることで「在宅を装う」などの防犯対策もできます。
「一人暮らしの女性」「子どもが居る家族」にとって、セキュリティ強化は外せないポイントとも言えるでしょう。
IoTマンションのデメリット・注意点
IoTマンションには良い部分しかないようにも見えますが、実際に導入する場合にはデメリット・注意点なども把握しておく必要があります。
考えられるデメリット・注意点について見ていきましょう。
セキュリティ面に注意が必要になる
全ての設備・家電がインターネットに繋がるため、ハッキングなどのセキュリティ面の脅威にさらされることになります。
「IoTカメラが乗っ取られる」「現在地などを含めた個人情報を抜かれる」などのトラブルに繋がるため、セキュリティ対策には気を配る必要があるでしょう。
物件相場が高め
IoTマンションである以上、最新の設備を用意する必要があります。
充実している分、家賃については相場よりも高くなることが多いです。
ただし、会社が忙しくプライベートの時間が確保できない方にとっては、遠隔から家電を操作できることで「時間」を創り出すことが可能となります。
物件自体も希少である上に、お金に変えられない部分を得られるため人気は高いです。
IoT機器の型落ちによるメンテナンスが必要
IoT製品の技術は日々進歩していることから、新しい製品が発売されたりバージョンアップされるペースが早いです。
このため、既存で利用しているIoT機器の型落ちまでのスピードも早いため、OS面での定期的なメンテナンスが必要になる点がデメリットになります。
まとめ
IoTマンションでは、日々の生活をより効率的にすることが可能となり、高い防犯性から安心して生活を送りたい方におすすめです。
いくつかの注意点はありますが、省エネルギーに配慮した生活が実現できるため、メリットの方が大きいと言えるでしょう。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。 DXHUB株式会社 https://dxhub.co.jp/ 京都本社 〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93番地KRP6号館2F 東京オフィス 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-25-5 BIZ SMART代々木 307号室
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