【漁業・漁港×カメラ】AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラの活用事例5選
【漁業・漁港×カメラ】AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラの活用事例5選

漁業に対してITやICT、IoTなどの最新テクノロジーの活用が遅れているというイメージが強い方も多いのではないでしょうか?しかし、近年では、漁業にも最新テクノロジーの活用が盛んになってきています。その1つがAIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラです。 本記事では、漁業や漁港におけるAIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラの活用方法と活用事例を詳しく紹介します。
目次
漁業・漁港におけるカメラの活用
漁業や漁港における様々な問題やトラブルとカメラ活用でできることを紹介します。
漁業・漁港の様々な問題・トラブル
漁業や漁港では、様々な問題やトラブルが発生しますが、ここでは、代表的な問題である「密漁被害」「港湾漁業関係者と釣り人のトラブル」について紹介します。
密漁被害
漁業や漁港の一番大きな問題が「密漁被害」です。密漁は、中国や韓国、ロシアなどの海外からの密漁もあれば、日本の暴力団関係者などが行うこともあり、水産庁の発表によると、令和2年の検挙件数は1,426件です。
(参考)密漁を許さない ~水産庁の密漁対策~|水産庁
https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/mitsuryotaisaku.html
港湾漁業関係者と釣り人のトラブル
漁業や漁港のトラブルとして多いのが、「港湾漁業関係者と釣り人のトラブル」です。これは、それぞれの漁港ルールを破る釣り人や釣り人が釣りをした際にごみを漁港に残していくなどの行動により発生しているトラブルです。
カメラの活用でできる2つのこと
近年のカメラ(AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラ)は、テクノロジーの発展により、様々な活用方法が登場していますが、その中でも代表的な活用方法である「密漁の監視」「養殖場の生育管理」について詳しく紹介します。
①密漁の監視
AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラ活用の最も活用目的として多いのが「密漁の監視」です。近年のカメラでは、AIやIoTセンサーなどと組み合わせて使うことで、密漁漁船らしき船が港内に侵入した際に、漁港関係者にアラートを送信するなどの体制を整えています。
②養殖場の生育管理
テクノロジーの発展により増えてきた活用方法が「養殖場の生育管理」です。こちらもIoTセンサーやAIと共にAIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラを活用することで、海洋データの収集やリアルタイム映像で養殖場の状態を確認することで、経験やカンだけに頼らない新たな漁業のあり方として広まりつつあります。
AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラの活用事例5選
AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラの活用事例を紹介します。
Panasonic CONNECT × 宮古漁業協同組合(岩手県宮古市)
岩手県宮古市の宮古漁業協同組合では、魚市場としての価値向上を目指し、「せり」や「入札」などの業務の電子化を実施したことで、業務上の滞留時間の削減と鮮度の高い魚を迅速に広域へ届けることを実現しました。
「せり」や「入札」などの業務の電子化には、タブレット端末(TOUGHPAD FZ-M1、 TOUGHPAD FZ-G1)の導入とともに、ウェアラブルカメラも導入されたことで、せり時の記録ミスを防ぐため、タブレット端末に内蔵されたマイクで音声を、せり人の装着したウェアラブルカメラで映像を併せて記録し、正確性向上のための体制を構築しました。
<導入カメラ>
・ウェアラブルカメラ
(参考)宮古漁業協同組合様 - 事例 - パナソニック コネクト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/case-studies/jfmiyako
NEC × 青森県漁業協同組合連合会(青森県)
青森県漁業協同組合連合会では、下記3つの課題を抱えていました。
・ナマコの密漁による年間約2億円の被害を防止したい
・組合員による監視の負担を軽減したい
・効率的な監視体制を構築し、密漁抑止を高めたい
これら3つの課題を解決するために、高機能監視カメラ(赤外線サーマルカメラ)の導入とAIの活用を行い、AIがカメラの画像から漁船か不審船かを判断し密漁船と判断すれば、各漁協の組合員のスマートフォンにアラートが発信される仕組みを構築しました。
高機能監視カメラ(赤外線サーマルカメラ)の導入後は、「監視カメラシステムがあるので陸奥湾には入り込めない」と密漁者に思わせる抑止効果がありました。
<導入カメラ>
・高機能監視カメラ(赤外線サーマルカメラ) × 15台
(参考)【導入事例】青森県漁業協同組合連合会様|NECフィールディング
https://www.fielding.co.jp/jirei/137.html
OnionLabo × 五色町漁業協同組合(兵庫県洲本市)
さわらや鱧漁、海苔、ワカメなどの養殖を行っている五色町漁業協同組合では、防犯を目的としてネットワークカメラを導入し、スマートフォンからの遠隔監視を実現しました。
<導入カメラ>
・PTZカメラ 1台
(参考)導入事例(カメラ)|OnionLabo
https://www.onionlabo.com/%E4%BA%8B%E4%BE%8B-%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9/
マリン・ワーク・ジャパン × 田子の浦漁業協同組合(静岡県)
ワカメ養殖をおこなっている静岡県の田子の浦漁業協同組合では、藻場の食害が広がる磯焼け対策の一環として、水中用タイムラプスカメラを用いた食害観察を2020年から開始しています。
水中用タイムラプスカメラを用いた食害観察をおこなった結果、新たな食害対策に取り組むためのこれまでわからなかった様々な発見ができました。
<導入カメラ>
・水中用タイムラプスカメラ
(参考)田子の浦漁業協同組合のワカメ養殖施設での水中タイムラプスカメラ観察|株式会社マリン・ワーク・ジャパン
https://www.mwj.co.jp/oceanographic_survey/1690/
フィッシャーマンズ(宮崎県宮崎市)
宮崎県宮崎市の株式会社フィッシャーマンズでは、捕獲記録として、船内だけではなく様々な場所に亀亜を設置し、撮影を行なっています。また、撮影した動画をフィッシャーマンズちゃんねる(漁師ちゃんねる)として、YouTubeに投稿することで、漁師の生活や漁の様子など様々な情報発信を行なっています。
(参考)フィッシャーマンズちゃんねる(漁師ちゃんねる)|YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCIYEAW57AFqhkmKTbZgNvBg
AIカメラ・クラウドカメラ・IoTカメラのSIM・通信ならIoTBiz

IoTBizでは、「1枚からすぐに始められるIoT/M2M向け法人SIM」を提供しています。漁業で活躍するカメラ用のSIMをご用意しております。
<カメラ専用プラン(大容量)>
50GB:4,000円 / 月
100GB:5,200円 / 月
200GB:8,900円 / 月
400GB以上:お問合せください。
そのほか様々なプランをご用意しております。詳細は、下記URLからご覧ください。
https://iot.dxhub.co.jp/lp
<利用開始までの流れ>
①お見積もり・お申し込みのご依頼
下記URLのお問い合わせフォームよりお客様がどういった通信サービスをご要望されているか、ご相談ください。
https://iot.dxhub.co.jp/lp
②最適なプランのご提案
弊社のIoT/M2M専門コンサルタントからお客様のご要望に合わせて最適な通信プランを提案させていただきます。
③ご契約後、最短即日の発送
すぐにSIMカードを発送させていただきます。物流体制を内製化しているため最短即日での発送が可能です。
④受取・SIMカードの挿入・開通
受け取ったSIMカードを端末に取り付け、接続設定を行えばすぐ利用開始できます。

IoTBiz編集部
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