LIXILとリベロエンジニア、入出庫業務にスマートグラス活用システムを共同開発—現場のハンズフリー化で生産性と安全性を両立
LIXILとリベロエンジニア、入出庫業務にスマートグラス活用システムを共同開発—現場のハンズフリー化で生産性と安全性を両立

この記事では、株式会社LIXILと株式会社リベロエンジニアにより開発された、ピッキング作業に向けたスマートグラスを活用したシステムについて紹介しています。
目次
株式会社LIXILと株式会社リベロエンジニアは、工場・倉庫の入庫・出庫業務を効率化するため、スマートグラスを活用したシステムを共同開発したと発表しました。LIXILの粕川工場での現場課題を起点に、作業者の視界に次の作業指示や商品情報をリアルタイムで表示することで、伝票確認や端末操作を減らし、ハンズフリーでのピッキング作業を実現します。これにより、作業精度とスピードの向上が期待されます。
背景—紙・電話起点の運用が属人化とロスを招いていた
粕川工場では、調達先ごとに異なる伝票様式による手入力の発生、ピッキング作業中に両手がふさがることで出庫登録が滞る課題、広い倉庫内での棚・在庫探索による時間ロスが指摘されていました。現場主導でタブレットやスマートグラスの導入可能性を検討し、要件に応じた構成提案を受けてシステム化に至ったとされています。
取り組み—実地テストで課題を抽出し、アジャイル的に改善
当初はウォーターフォール型で開発を進め、一定の完成度に達した段階で現場テストを実施しました。テストで判明した使い勝手の課題に対しては、基本機能を活かしつつ、操作性や現場適合性をアジャイル的に小刻みに改善したとされています。結果として、移動・確認・入力のムダが減り、生産性向上と身体的負担の軽減が両立できたと説明されています。
スマートグラスシステムの主な特長

スマートグラスシステムの主な特徴は以下の通りです。
1.ハンズフリー
音声やボタン操作により、両手作業を妨げません。
2.安全性への配慮
情報を視界の端に表示し、周囲の状況把握を阻害しにくい設計です。
3.シンプルな操作性
直感的なUIで、誰でも簡単操作。教育コストを抑えやすいです。
4.拡張性
Android OSを搭載し、将来的な機能拡張や他業務への横展開が可能です。
今後の展開—在庫・出荷への拡張と汎用サービス化
LIXILは、入庫・出庫に加えて在庫管理や出荷業務にも対応範囲を広げ、さらなる効率化を目指す方針です。リベロエンジニアは、本システムを汎用化したサービス「Libero Sight(リベロサイト)」として提供予定で、[名古屋]スマート物流エキスポ(10/29~)に出展するとしています。両社は当該システムについて共同で特許出願を行っています。
(参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000018237.html

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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