IoTエンジニアにおすすめの国家資格・民間資格3選
IoTエンジニアにおすすめの国家資格・民間資格3選
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IoTの普及により、あらゆるモノがインターネットに接続する時代を迎えました。この状況において、多くの業界でIoTエンジニアやIoTビジネスに携わる専門家の不足が顕著です。この記事では、将来的に需要が拡大すると予測されるIoTエンジニアの役割や、目指すべきおすすめの資格について解説します。「IoTエンジニアを目指している」または「IoTエンジニアとしてキャリアを確立したい」と考えている方は、以下の内容をぜひ参考にしてください。
目次
IoTとは
「IoT」という言葉は耳にするものの、実際にはどのようなものか詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?この項目では、「IoT」と「M2M」の意味について深掘りして説明していきます。
IoTの意味
IoTとは「Internet of Things」の略称であり、「モノのインターネット」と訳されます。
20年ほど前までは「インターネット=自宅・会社にあるパソコンから接続するもの」でした。
近年は、デジタル端末と通信技術の進化に伴って、携帯電話(スマートフォン)・タブレットなどのモバイル端末からもインターネット接続ができるようになったのです。
現在、エアコン・冷蔵庫といった家電から、自動車・バス・工場設備など様々なモノにIoT技術が活用され始めています。
より具体的なIoTの説明と事例については、以下の記事をご覧ください。
『IoTとは?Internet of Things(モノのインターネット)の意味や仕組みを事例を交えてわかりやすく簡単に解説!』
M2Mの意味
M2Mとは、機器同士が直接ネットワークで接続して、相互に情報交換することで自動的にさまざまな制御を行う仕組みやコンセプトを指します。
具体的な例としては、以下のようなものがあります。
・物流現場での車両運行システム
・駐車場や自動販売機の管理
・デジタルサイネージ
IoTとM2Mは共通する部分も多くありますが、以下の点で異なります。
・インターネットを経由するかどうか
M2Mは携帯電話網などを利用することも多く、インターネット接続を必要としませんが、IoTはインターネット経由が前提となります。
・人が介在するかどうか
M2Mは人が介在せず、自動制御が行われますが、IoTでは人が判断や操作の主体となる場合が多いです。
その他にも、M2Mの目的は「あらかじめプログラムされた自動制御」に対して、IoTはより広義的な意味でデータを活用するための技術であることも異なります。
より具体的なM2Mの説明と事例については、以下の記事をご覧ください。
『M2M(Machine to Machine)とは?意味や仕組み、IoTとの違い、事例を紹介』
IoTエンジニアとは
IoTエンジニアとは、IoTに関わる製品・技術のシステム開発に携わるエンジニアのことです。
身近な例では以下のようなものがあります。
・ドアのIoT
(施錠状況・帰宅状況・不審者侵入情報などを把握して遠隔操作)
・医療現場でのIoT
(患者の生体データをリアルタイム管理)
・農業でのIoT
(日射量や土壌情報をセンサー感知することで農薬散布を自動化)
あらゆる業界で、IoT導入が急務であることから需要が高いエンジニアと言えるでしょう。
IoTエンジニアの仕事内容
IoTエンジニアは「プロジェクト設計」「プログラミング実装・テスト」「システム運用・保守」まで全ての工程に関わります。各工程について詳細に見ていきましょう。
(1)プロジェクト設計
システムを開発する目的からクライアントがどのような機能を求めているかを把握して、今度の作業の方向性を決定していきます。
設計書が完成した後に大きな変更を加えることができなくなることから、プロジェクトの中でも重要度の高い工程です。手戻りが起きないように「クライアントとのヒアリング」「チームミーティング」も欠かせません。
(2)プログラミング実装・テスト
企画設計が完成した後にIoTネットワークを適切に構築していくために必要なプログラミング実装を行います。
実際にプログラミングを行なった後にはテスト項目表と照らし合わせながらバグ・修正点を探るため、トラブルが起きるたびに柔軟に対応できる技術力が必要です。
(3)システム運用・保守
実際に製品を市場に展開した後に、システムのメンテナンス・アップデートを行なって適切な運用を行います。安定的にサービスを提供し続けるためには製品の保守作業が重要です。
また、インターネットに接続されることからセキュリティ対策も重要なポイントとなります。
製品の使い勝手の良さが利用者・クライアントとの信頼関係にも大きく影響することから、IoT市場での立ち位置を強固にするために大切な工程です。
広がるIoTエンジニアの需要
ここ数年で「通信機器やセンサーの小型化・低コスト化」「通信技術の安定化・省電力化」などが進んできました。
その他にも「クラウドサービス普及」「多種多様な事業者のIoT市場参戦」なども追い風となって、IoT市場はより拡大していくことが予測されています。
IoT分野は歴史が浅いことから、スペシャリストが少なく慢性的に人材不足の状態です。
また、組み込み系の知識からネットワーク・アプリ開発まで、従来のIT職種と比較しても広く横断的な知識が求められるため、誰でも簡単になれる職種ではありません。
だからこそ、IoTエンジニアとして活躍できるスキルや経験がある方は非常に価値が高く、引き手あまたの状況が続くと考えられています。
IoTエンジニアにおすすめの資格3選
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結論からお話しすると、資格を持っていなくてもIoTエンジニアとして働くことは可能です。
しかし、資格を保有していることで以下のようなメリットが得られます。
(1)求められる知識やスキルを証明できる
IoTに関連する資格を取得することで、IoTに特化した知識の証明が可能になります。
企業側も人材採用のひとつの目安にすることが可能であり、IoTエンジニアを志す方にとっても採用面接でも有利に働く可能性が高いです。
(2)現場での活躍が期待できる
資格取得は、どの程度の知識レベルを有しているかを客観的に証明することが可能です。
IoTエンジニアとしての実務経験が浅い場合でも、今後さらに市場拡大が予測されているIoT市場において、信頼度の高い知識を保有している人材として重宝されます。
上記のメリットを享受する上でも、取得しておきたい3つの資格を押さえておきましょう。
エンベデッドシステムスペシャリスト(国家資格)
エンベデッドシステムとは、私たちが日常で利用する家電・車などのあらゆる機器に組み込まれているシステムであり、エンベデッドシステムスペシャリストは組み込み系のスペシャリストです。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している国家資格であり、
・IoTを含む組み込みシステムの開発基盤の構築力
・システム全体設計、構築、製造、評価能力
などを認定します。
エンベデッドシステムスペシャリストを取得することで、既存の組み込みシステムだけではなく、「IoT」「AI」「ビックデータ」など、一般的なエンジニアよりも、幅広い場面で活躍が可能です。
より具体的な、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の詳細と難易度、勉強方法は以下を参考にして下さい。
『エンベデッドシステムスペシャリストとは?試験の難易度と勉強法』
IoTシステム技術検定(民間資格)
IoTシステム技術検定とは、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運用しており、IoT技術促進と技術者を育成することを目的とした資格です。
検定は以下のレベル別に分かれています。
(1)基礎検定:IoTに関する基礎知識を保持していることを認定する
(2)中級検定:IoTシステム構築に取り組むための基本技術を認定する
(3)上級検定:高度なIoTシステム、業界固有または業界をまたがるサービスを構築する実践的な専門技術を認定する
システム構築に携わる「IoTエンジニア」も取得が望ましいですが、IoTシステムに関連する他分野の技術者が取得することもおすすめです。
より具体的な試験内容から取得メリット、試験範囲など総合的な情報は以下をご覧ください。
『IoTシステム技術検定(基礎・中級・上級)とは?内容や資格取得メリット、試験範囲、難易度、過去問など解説』
IoT検定(民間資格)
IoT検定は、2016年に設立され、2018年から開始された新しい試験です。
IoTに関わる知識・スキルを可視化することを目的とした民間資格となります。
IoT技術以外にも「マーケティング」「サービス」「スキル要件」などの知識も求められることから、「サービス提供側」と「サービス利用側」の両視点における知識を身に付けることが可能です。
レベルはユーザー試験(パワー・ユーザー)とレベル1試験(プロフェッショナル・コーディネーター)の2種類であり、受験資格はありません。
IoTスキルをこれから取得していこうと考えている方の「はじめの一歩」としてもおすすめの資格です。
より具体的な試験内容・メリットなどは以下の記事をご覧下さい。
『IoT検定(一般ユーザー・プロフェッショナル)とは?内容や資格取得メリット、試験範囲、難易度、過去問など解説』
まとめ
IoTエンジニアにおすすめの資格について詳細に解説してきました。
必ずしも資格を取得する必要はありませんが、客観的にIoTに関連する知識を有していることを証明するためにも資格取得を目指すことはおすすめです。
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IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。 DXHUB株式会社 https://dxhub.co.jp/ 京都本社 〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93番地KRP6号館2F 東京オフィス 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-25-5 BIZ SMART代々木 307号室
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