駐車場・コインパーキングでよくあるトラブル事例と防犯監視カメラを設置するメリット
駐車場・コインパーキングでよくあるトラブル事例と防犯監視カメラを設置するメリット

この記事では、駐車場・コインパーキングでよくあるトラブル事例と防犯監視カメラを設置するメリットを詳しく紹介します。
目次
駐車場・コインパーキングでよくあるトラブル事例と防犯監視カメラの必要性
まずは、駐車場・コインパーキングでよくある代表的なトラブル事例を4つ紹介します。
①車上荒らしと部品盗難
②精算機の破壊行為
③無断駐車
④駐車料金逃れ、無断出庫、当て逃げ
①車上荒らしと部品盗難
2022年(令和4年)の車上荒らしの件数は、警察庁刑事局の『警視庁の統計(令和4年)』によれば、23,289件でした。さらに、自動車とオートバイの盗難認知件数も合わせて142,530件に上ります。このような犯罪は自動車やオートバイの所有者にとって、日常的に警戒すべき重要な問題です。
年々減少傾向にあるものの、未だに特定できていない犯人が多いのが実情です。
車上荒らしや部品盗難被害を経験した人々は、同じ駐車場の利用を避ける傾向があり、その経験をSNSなどで共有し、駐車場の防犯対策の不備に警鐘を鳴らすことも多いです。
【駐車場の防犯監視カメラの必要性】
車上荒らしや部品盗難を防ぐために防犯監視カメラが欠かせない理由は大きく2つあります。
まず、1つ目は、証拠を確保することで迅速な犯人特定や今後の事件防止対策を講じることができることです。犯罪行為中の犯人の行動を記録することで、セキュリティ対策の調整や警報装置の設置など、未来の犯罪を未然に防ぐ手助けができます。
そして、2つ目は、防犯監視カメラが潜在的な犯罪者に対する抑止力として機能することです。車上荒らしなどの犯罪者は、犯行前に周辺状況を偵察することが一般的です。防犯監視カメラが設置されていることを知れば、セキュリティが強化されているという感覚が広がり、その駐車場を標的にしにくくなるでしょう。
したがって、駐車場に防犯監視カメラを設置することは、事件への対応だけでなく、将来の犯罪行為を防ぐ重要な手段と言えます。
(参考)警視庁の統計(令和4年) 警視庁
②精算機の破壊行為
多くのコインパーキングは無人であり、精算機が設置されているため、犯罪行為のリスクが高まります。
精算機の破壊行為には、ガスバーナーやドリルなどの工具を使用して精算機を損傷させたり、バールでカバーをこじ開けたりする手法があります。大胆な犯罪者によっては、ワイヤーを使用して機械を縛り、車で牽引して重大な損害をもたらすことさえあります。
このような犯罪による財政的損失が起きると、その他の駐車場利用者も支払いができないなど、二次的な被害を招く恐れがあります。
【決済機荒らしを防ぐ防犯監視カメラの必要性】
このような犯罪に対抗するためには、精算機のカバーが開けられたり、精算機が大きく傾いたりした際に作動するアラームを設置することが効果的です。さらに、システムをインターネットに接続すれば、アラームが作動した際に電子メールで通知することが可能です。
こうした犯罪行為の証拠を収集するために、セキュリティカメラを追加することを強くお勧めします。セキュリティカメラは、証拠として活用できるだけでなく、犯罪の抑止力としても機能します。特に決済機荒らしの防止に役立つのが、人感センサーライトです。このライトは、人が通過すると自動的に点灯し、侵入者を照らすだけでなく、周囲のセキュリティ意識を高める役割を果たします。
さらに、モーションセンサーライトは、支払いの際にお客様の進む道を照らすため、顧客満足度向上にも繋がります。照明と防犯監視カメラの導入を検討している場合は、人感センサーライトを含むオプションを探しましょう。
防犯監視カメラの録画には、24時間連続録画や動体検知録画などさまざまなタイプがありますが、無断駐車がいつ発生したかを確認する際には、24時間録画が最適です。
③無断駐車
月極駐車場やレストランの駐車場などで、無断駐車はよく見られる問題となっています。
一部の駐車場では無断駐車に対して罰金を課すことを示す看板が掲げられていますが、実際にはこれらの方法に法的根拠が欠けることが多く、駐車場管理者は罰金を取り立てる権限を持っていないことに留意すべきです。実際には、看板に掲示された罰金を徴収することはしばしば難しいため、法的拘束力のある行動ではなく、むしろ予防措置の一環と考えるべきです。
さらに、無断駐車している車両に粘着テープや両面テープで告知を貼り付けると、"器物損壊罪 "に問われる危険性があります。また、タイヤをロックするなどの物理的な介入も、法的対応を求められた場合に不利な状況に追い込まれる可能性が高まります。
【無断駐車における防犯監視カメラの必要性】
無断駐車を証明するには、明確な時系列を持つ写真やビデオ映像など、具体的な証拠が必要です。こうした証拠がなければ、違反者の責任を明確にすることは難しいでしょう。
このようなケースで、客観的な証拠を収集するために防犯監視カメラの設置が非常に重要です。無断駐車の取り締まりには、24時間365日録画を行うカメラを選ぶことをおすすめします。
④駐車料金逃れ、無断出庫、当て逃げ
駐車場やコインパーキングにおいて、精算機への破壊行為よりも、駐車料金の逃れや不正な出庫(フラップを乗り越えたり、強引に迂回したりする行為)、そして当て逃げの事例が多く見受けられます。一度でも駐車料金を支払わなかったり、無断で発進したりした加害者は、同じ駐車施設で再び違反行為を犯す可能性が高いのが実情です。こうした行為を阻止し、加害者を法的に責任追及するために、防犯監視カメラによる事件の記録は不可欠です。
【駐車料金逃れ、無断出庫、当て逃げにおける防犯監視カメラ必要性】
証拠映像が存在することで、違反行為の立証に貢献するだけでなく、法的措置を講じる基盤を提供することもあります。駐車料金の未払いは「偽計業務妨害」とみなされる可能性があり、フラップを強引に迂回する行為は「暴力による業務妨害」とみなされる可能性があるため、これらの犯罪に対する法的制裁は懲役3年以下または50万円以下の罰金が科せられる可能性があるのです。
さらに、駐車場内での事故は、適切な証拠がなければ、責任の所在を特定することが難しい場合があります。こうしたリスクを軽減するためにも、駐車施設への防犯監視カメラの設置は不可欠です。防犯監視カメラが事故現場を映像に収めることで、事実を立証し、加害者の責任を明確にすることが可能となり、これは駐車施設を利用するすべての方々にとって、より安全で安心な環境づくりへの貢献となります。
駐車場・コインパーキングで防犯監視カメラを設置するメリット
ここからは、駐車場・コインパーキングで防犯監視カメラを設置するメリットとして代表的なものを4つ紹介します。
①犯罪抑止の効果が見込める
②犯罪の記録と証拠の保存ができる
③遠隔監視で管理の効率化ができる
④利用者の安心感を向上できる
①犯罪抑止の効果が見込める
1つ目のメリットは、防犯監視カメラを設置することで犯罪抑止の効果が見込めるという点です。
防犯監視カメラは犯罪を抑止する重要なツールです。犯罪者の心理として、防犯監視カメラが設置されている駐車場を避け、防犯監視カメラが設置されていない駐車場で犯罪行為に及ぶ傾向があります。特に夜間や無人の駐車場では、防犯監視カメラの有無が犯罪発生リスクを高めることにも下げることにも繋がります。
②犯罪の記録と証拠の保存ができる
2つ目のメリットは、犯罪の記録と証拠の保存ができるという点です。
防犯監視カメラを設置することで、駐車場内で何が起きたのかを正確に記録することができます。
例えば、窃盗、破壊行為、トラフィックアクシデントなどの事件や事故の映像をカメラで撮影し保存しておくことで、警察への証拠提出や裁判時の法的手続き、保険請求などの際に証拠として活用することができます。他にも、車両事故の際のカメラ映像は事故の経緯を明確に示し、過失の所在を特定するのにも役立ちます。
③遠隔監視で管理の効率化ができる
3つ目のメリットは、犯罪の記録と証拠の保存ができるという点です。
インターネットを介してカメラ映像にアクセスできる場合、駐車場の遠隔監視が可能となります。オーナーはリアルタイムで駐車場の状況を確認し、必要に応じて迅速に対応できます。多くの駐車場が無人化していますが、これは監視と管理の効率化のためです。24時間365日連続で稼働でき、駐車場の運営と管理業務を効率化するのに役立ちます。
④利用者の安心感を向上できる
防犯監視カメラが設置されてることで、自身の車両が盗難や損傷に巻き込まれたとしても、防犯監視カメラがあることで、駐車場利用者はとても安心感を得ることができます。
駐車場・コインパーキングで防犯監視カメラを設置する際のポイント
駐車場・コインパーキングで防犯監視カメラを設置する際の3つのポイントを紹介します。
①電源の確保
②適切な設置位置
③インターネット回線の引き込み
①電源の確保
コインパーキングには精算機があるため、通常は電源は確保されています。しかし、月極駐車場など電源供給が不足している場合は、電源工事を行うか、電源不要のカメラ(例: ソーラーカメラ)の検討が必要です。
②適切な設置位置
防犯監視カメラは外部から見やすい位置に設置することが重要です。前述の通り、カメラの存在だけで犯罪抑止効果が期待できます。大型のバレット型カメラの方が効果的で、ダミーカメラを使用することも考えられます。
また、カメラを手の届く位置に設置しないようにしましょう。高い位置に設置することで、いたずらや破壊行為から守ることができます。ただ、カメラの性能や設置場所によって映せる範囲が異なるため、用途に合ったカメラを選び、適切な位置に設置しましょう。
③インターネット回線の引き込み
無人で運営される駐車場やコインパーキングでは、遠隔監視システムを利用することが一般的です。このためにはインターネット回線の引き込みが必要です。インターネット回線の引き込みを検討する際に、どのタイプのカメラを使用すべきか、工事費用の見積もりなど、ニーズに合わせて選びましょう。
防犯監視カメラにおすすめの専用SIM
IoTBizでは、「1枚からすぐに始められるIoT/M2M向け法人SIM」を提供しています。
https://iot.dxhub.co.jp/lp
<特徴>
DXHUBのIoT事業 法人様向けカードの特徴
1. 多彩なSIMカードプラン
DXHUBは、高品質な自社のドコモ網回線を中心に、さまざまな用途に合わせて多彩なSIMカードプランをご提供しています。また、貴社の特別な要件に応じて、オリジナルプランの作成も可能です。さらに、幅広い特殊なSIMカードもご用意しており、低速のIoT向けSIMカード、高容量の上り専用SIMカード、夜間専用SIMカードなど、様々なニーズに対応いたします。
2. 年間数千回線の導入実績
DXHUBは、大手企業から中小企業、ベンチャー企業、官公庁、自治体など、日本全国の多種多様な事業者にサービスを提供し、年間数千回線の導入実績がございます。この豊富な経験を活かして、お客様の用途に最適な提案を行います。
3. 1回線からの導入可能
DXHUBでは、最低1回線からの導入に対応しており、他社では回線数の制約から断られることがあるかもしれませんが、当社ではほとんどの場合、1回線からの導入が可能です。お試し利用から始めていただくこともできます。
4. 最短翌日発送
当社の自社ドコモ網を利用する場合、SIMカードの出荷は自社オペレーションで行います。そのため、他社で1週間以上かかる場合でも、最短数営業日以内にスムーズな納品が可能です。ただし、初回の審査に数営業日、上りSIMなどの場合は数週間の納期を頂くことがありますので、ご了承ください。
5. 初回から売掛けでの支払い対応
DXHUBは決済代行会社と提携し、初回取引から売掛けでのお支払いが可能です。支払い方法も口座振替、銀行振込、コンビニ払いから選択できます。口座振替の場合、手数料は当社が負担するため、余分な費用がかかりません。また、年間払いや一括払いなど、さまざまな支払いオプションをご用意しており、お客様の要望に応じます。
<カメラ用のSIMプラン(大容量)>
・50GB:4,000円 / 月
・100GB:5,200円 / 月
・200GB:8,900円 / 月
・400GB以上:お問合せください。
<プラン詳細>
・WiMAX + 5G KDDI × 通常(無制限プラン)
・SB × 通常プラン(5GB〜 50GB(12ヶ月〜))
・MEEQSB・KDDI × 通常(1GB〜 40GB)
・楽天 × 通常プラン(1GB〜50GB、3日10GB)
・ドコモ × 通常Aプラン(200kbps定額、1GB〜30GB、無制限)
・ドコモ × シェアプラン(1GB〜)
・ドコモ × 通常プラン(1GB〜50GB)
・丸紅ドコモ × 定額/従量上り(上り50GB〜1000GB)
・MEEQドコモ × 上り(上り100GB(下り最大2GB))
・楽天 × 上りプラン(上り1GB〜400GB)
・ビッグローブ ドコモ・KDDI × 上り(上り10GB〜100GB)
・ドコモ × 上り優先プラン(上り1GB〜50GB)
御社の利用シーンや目的、ニーズに応じて、最適なプランをご紹介させていただきますので、是非一度、こちらの公式ページからお問い合わせください。
「1枚からすぐに始められるIoT/M2M向け法人SIM」
<取扱回線>
ドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天・WiMAX
駐車場・コインパーキングに最適な防犯監視カメラの機能と選び方
駐車場やコインパーキングに防犯監視カメラを導入する際におすすめの機能と選び方を紹介します。
①夜間撮影機能
夜間に駐車場での盗難や事故が発生しやすいため、防犯カメラは夜間でも高品質の映像を提供できる必要があります。夜間撮影に役立つ機能には、以下のものがあります。
(1)高感度機能型カメラ
高感度機能型カメラは、環境が暗い状況でも少ない光でカラー映像を鮮明に撮影できます。車体の色や詳細が識別でき、夜間のセキュリティ向上に寄与します。ただし、最低限の光源が必要です。
(2)赤外線暗視防犯カメラ
赤外線暗視防犯カメラは、真っ暗な環境で録画可能で、通常はモノクロ映像ですが、最新の技術を使用してカラーに変換することもできます。光源を確保できない場合でも、ナンバープレートや犯罪の詳細情報を記録できます。
(3)人感センサーライト
人感センサーライトは、人が通過するとライトが点灯し、対象者を照らして撮影します。これにより、犯罪者が警戒し、特徴的な映像を取得できます。また、カラー映像も提供できます。
②動体検知
動体検知機能は、動く対象を追尾して撮影する機能です。これは特に駐車場で便益の高い機能で、AIを活用して車のナンバープレートを追跡することがあります。また、一部のカメラは、物体が動かない間は録画を開始しない仕組みを持っており、エネルギー効率を向上させ、記録容量を節約できます。駐車場の来客頻度に合わせてカメラを設定でき、効果的な監視が可能です。
駐車場・コインパーキングに最適な防犯監視カメラの選び方
駐車場の種類や特性に応じて、適切な防犯カメラを選択することが重要です。以下は、駐車場に適したカメラの選び方に関する詳細です。
死角が少ないカメラ
駐車場全体を監視する場合、死角の少ないカメラを選びましょう。広角レンズを備えたカメラは広範囲の監視に適しています。ドーム型カメラは外部から見にくく、犯罪者の警戒心を下げ、効果的な犯罪抑止効果があります。特定の方向の監視に適したバレット型カメラを使用する場合は、角度を調整して複数のカメラを設置しましょう。
逆光や暗所でも映るカメラ
夜間の監視が重要ですが、昼間も逆光や暗所で映ることが必要です。赤外線を使用した暗視カメラや補正機能を備えたカメラを選びましょう。これにより、昼夜を問わず高品質な映像が提供され、安心感が高まります。
高画質なカメラ
駐車場でのトラブル発生時、映像の高画質は重要です。高解像度のカメラや望遠レンズを備えたカメラを選ぶことで、鮮明な映像が提供され、犯人の特定に役立ちます。高解像度のカメラが使用されることで、顔や車両ナンバーが鮮明に記録され、証拠として利用できます。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
関連記事

DX
ニュース
IoT
この記事では、シンクレイヤ株式会社と株式会社エヌ・シィ・ティが行う国内初の『50G-PON』の実証実験について紹介しています。
2025-01-20
1min

ニュース
IoT
AI
この記事では、株式会社ニーズウェルが提供を開始した、IoT×AIソリューション「BearAI」について紹介しています。
2024-12-23
1min

ニュース
IoT
DX
この記事では、株式会社はなホールディングスと株式会社フォーカスシステムズが業務提携し、開発する新たな見守りサービスについて紹介しています。
2024-12-23
2min