法人契約におすすめの格安SIMスマホ5選を徹底比較!
法人契約におすすめの格安SIMスマホ5選を徹底比較!
個人利用において、低価格なSIMカードを利用することで、「毎月の通信費の削減」と「個人の通信ニーズに最適なプランの選択肢」などの長所が存在します。近ごろでは、法人利用でも、月々の通信費を抑えるために、安価なSIMカードを導入する動きが増えています。このような動向は、決して珍しいものではなくなりました。しかしながら、実際に法人向けのおすすめSIMカードを選ぶ際には、どの通信事業者の製品を選択すべきかを決定することが、多くの企業の担当者にとって迷いの要因となっているかもしれません。この記事では、法人向けSIMカードの採用メリットとデメリットに加えて、最適な製品を選ぶ際の視点や、法人契約に適したSIMカードサービスに関する詳細な説明を行います。
目次
法人向け格安SIMを利用するメリット
個人利用での格安SIM利用については、「料金が安くなる」などメリットを想像しやすいですが、法人で契約して格安SIMを利用することでどのようなメリットを享受できるのでしょうか?
いくつかをピックアップして解説します。
通信コストを大幅に削減できる
格安SIMでデータ量が決められているプランの場合、大手通信キャリアの半額程度で利用可能です。
具体例としてドコモ「5Gギガライト」と、OCNモバイルONEの料金を比較します。
■ドコモ「5Gギガライト」
・1GBまでの通信:税込2,178円
・3GBまでの通信:税込2,728円
・5GBまでの通信:税込3,278円
・7GBまでの通信:税込4,378円
※ドコモ「家族割」、ドコモ光セット割、dカード支払い割を適用した場合
■OCN モバイルONE
・500MB/月コース:税込550円
・1GB/月コース:税込770円
・3GB/月コース:税込990円
・6GB/月コース:税込1,320円
・10GB/月コース:税込1,760円
※音声対応SIM(新コース)の月額基本料
ドコモで3GBまでの利用料金が割引などを限りなく適用しても税込2,728円であるのに対して、OCNモバイルONEの3GB/月コースは税込990円であり、料金に大きな開きがあります。
1,800円ほどの大きな差があるため、仮に20回線契約した場合には毎月36,000円もの節約に繋がるのです。
固定費をここまで大きく削減できれば、企業のコスト削減として大きな効果を得られます。
通信コストを削減することで、研修・設備投資などにも回せるため、ぜひ格安SIMを検討しましょう。
IoT用のビジネスプランを気軽に導入できる
法人契約が可能である格安SIMの中には、低容量のIoTプランを1回線から契約できる会社もあります。具体例として「SAKURA Internet」では、初期費用にプラスしてSIM基本使用量1枚あたり月13円でIoT SIMの利用が可能です。
IoT で利用するデータSIMの需要は急速に伸びており、近年はPOSレジをiPadで管理したりするケースにも向いています。
低コストでIoT環境を整備したい法人には格安SIMがおすすめです。
請求書払いを選択できる
法人契約できる格安SIMでは、請求書払いを選択できる場合が多いです。
個人契約の場合は、「クレジットカード払い」が基本であり、大手キャリアでも「口座振替」「クレジットカード」払いがほとんどです。
法人によっては、経理上「払込用紙を利用した支払いが必要」といったケースでも法人契約であれば対応できるため、便利に使えます。
法人向け格安SIMを利用するデメリットと注意点
法人向けの格安SIMは、個人向けに引けを取らないほどに大きく通信費用を削減できるメリットがありますが、その裏にはデメリット・注意点も存在します。
以下で、代表的なものをピックアップして見ていきましょう。
端末の分割購入ができない
法人プランで端末を購入する場合、格安SIMによっては分割払いの対応がなく「一括払いのみ」となる場合が多いです。
その他、格安SIMによってスマートフォンの機種ラインナップも異なります。
端末のセット購入を検討している方は、事前に支払回数と端末代金を確認しておきましょう。
通話料が割高になる可能性がある
基本的に法人プランには「かけ放題」などのオプションを選択できない場合が多いです。
ただし、「5分・10分かけ放題」「月60分までかけ放題」など条件付き通話オプションは広く格安SIMで普及しているため、利用できる可能性はあります。
仕事の特質上、通話をよく利用する場合には、このようなオプション内容を事前に確認しておきましょう。
WEB申込み・MNPができない場合もある
法人向け格安SIMでは、契約方法にWEBが選択できない場合が多いです。
個人契約では、公式サイトから新規契約・MNPが可能ですが、法人向けの場合は申込書類をダウンロードして、確認書類と一緒に郵送することで申込みが必要となります。
個人向けと比較して申込み手続きに時間がかかるため、早めに準備を進めなければなりません。
その他、法人契約の場合は契約者の本人確認書類以外に、法人確認書類・担当者の社員証など個人申込みと比較しても申込み書類が膨大になります。
事前に必要な書類を整理して、必要書類提出もれがないように進めましょう。
法人向け格安SIMを選ぶ際のポイント
実際に法人向け格安SIMを契約しようとしても、近年は多くの通信会社がSIMを販売しているため、どのような基準でサービスを選ぶべきか知りたい方も多いのではないでしょうか?
この項目では、格安SIMを選ぶ上でのポイントを解説します。
法人契約が可能かどうか?
契約したい通信会社が法人契約に対応しているかを確認しましょう。格安SIMを提供している会社はたくさんありますが、全ての会社が法人での契約に対応している訳ではありません。
実際に通信会社の公式サイトの他、電話などで問い合わせて「法人契約が可能でああるか?」「法人契約する上での細かな条件」を確認しておきましょう。
料金プランの具体的な内容はどうか?
料金プランは格安SIM会社によってさまざまなプランが提供されています。
注意するべき点として、「月額料金の安さ」だけを求めるのは危険です。
蓋を開けてみると「データ通信のみプランで、音声通信が付帯していない」「解約時に解約金が発生する」なども問題に巻き込まれることもあります。
まず、法人として「利用するデータ通信量・速度」「電話サービス」などどの程度のサービスを求めているかを明確にして、条件を満たす格安SIM会社をリストアップしていきましょう。
どの通信会社を選択するか?
格安SIM会社の通信回線は、大手キャリアである「Softbank」「au」「docomo」の回線を借りてサービスを提供します。各回線にはそれぞれ長所が存在するため、法人で契約したスマートフォンの利用用途に応じて適切な回線を選びましょう。
「docomo」の場合は、日本のあらゆる場所に基地局が設置されていることから圏外になる割合が少ない「対応エリアの広さ」が強みです。
「au」の場合は、障害に強いため安定的に回線を利用できる「電波の安定性」が強みであり、「Softbank」では快適な通信を実現する上で必要な「通信速度の速さ」に魅力があります。
「料金は安いものの、通信が途切れて使いづらい」
「電波が届かず、取引先に連絡がつかない」
上記のような仕事に支障が出るトラブルが起きないようなSIM選びを心がけましょう。
かけ放題などのオプションが用意されているか?
営業職など電話を多く活用する場合は、「電話かけ放題」のようなオプションは必要です。毎月の通信費に関わるため、オプションが多く用意されている通信会社を選ぶことも検討しましょう。
法人契約の場合、費用的な観点から「電話かけ放題」などをオプションとして選べないこともありますが、「5分・10分かけ放題」など条件付きであれば、料金も安く抑えられて選択肢は広いです。
オプションをつける場合は、そのオプションを付けてどの程度の費用対効果があるか、無駄なオプションではないかを事前に精査しましょう。
個人契約の場合はオプションの取り外しは容易ですが、数十個の契約になる法人の場合、オプションを1つ取り除くだけでも付随する作業が多く発生する可能性があります。
契約期間の縛りはあるか?
格安SIM会社の中には、契約期間が1〜3年で縛りを設けている場合も珍しくありません。契約期間内で解約しようとすると「途中解約」となり、高額な違約金が発生します。
「月額料金の安さ」以外にも、「契約期間」「解約金の有無」も頭に入れた上で選択することが大切です。
近年は「契約期間なし・解約金0円」の格安SIM会社も珍しくありませんので、じっくり比較・検討しながら契約を進めましょう。
法人契約におすすめの格安SIMスマホ
実際に格安SIMを選ぶ上での基準などを具体的に説明してきました。
最後に実際に法人契約を検討する方に向けて、おすすめの格安SIM会社をピックアップして解説します。
各会社の違いを理解しながら、適切なサービスを選択しましょう。
楽天モバイル
特徴
・法人プランで「国内通話かけ放題」が付帯されている
・選べる3つの料金プラン
・格安SIM業界ではトップのシェアを誇る人気
料金プラン
・国内通話かけ放題 + データ3GB + SMS:月額2,178円(税込)
・国内通話かけ放題 + データ5GB + SMS:月額2,618円(税込)
・国内通話かけ放題 + データ5GB + SMS:月額3,058円(税込)
格安SIM業界ではトップの契約者数を誇る「楽天モバイル」は、法人契約でも「国内電話かけ放題」を使える点が大きなメリットです。「Rakuten Link Office」アプリ経由の通話には限られますが、3つの料金プラン全てで「かけ放題」が適用されるのは強みでしょう。
料金プランも3つから選べるため分かりやすく、料金もお手頃であるため多くの企業から支持を受けています。
「楽天モバイル」の公式ページ
Yモバイル
特徴
・契約期間縛り&解約料なし
・法人契約割引適用でお得に利用可能
・通話オプション「だれとでも定額」で10分以内の国内通話無料
料金プラン
・シンプルS
高速データ通信容量:月々3GB
通話利用:20円/30秒
基本使用料:1,980円/月
法人契約割引(2回線以上の契約)適用後:1,280円/月
・シンプルM
高速データ通信容量:月々15GB
通話利用:20円/30秒
基本使用料:2,980円/月
法人契約割引(2回線以上の契約)適用後:2,280円/月
・シンプルL
高速データ通信容量:月々25GB
通話利用:20円/30秒
基本使用料:3,780円/月
法人契約割引(2回線以上の契約)適用後:3,080円/月
※「だれとでも定額」追加の場合は月額700円追加
契約期間縛り&解約料なしであるため気軽に乗り換えができる他、ソフトバンク回線を利用していることから安定した通信環境が保障されている点もメリットです。
高速データ通信容量の大きさに応じて3プランから選択可能であり、電話をよく利用する法人なら「だれとでも定額」を導入することで、10分間の通話が無料になります。
ストレスなく安定した通信環境を手に入れたい法人の方におすすめです。
「Yモバイル」の公式ページ
UQモバイル
■特徴
・障害に強い「au」回線を採用しており、安定して利用可能
・余ったデータを翌月に繰り越して、無駄なく利用できる
・データを使い切っても最大1Mbpsで繋がる
■料金プラン
・くりこしプランS + 5G
基本データ容量:3GB
余ったデータは翌月繰り越し
月額料金:1,628円/月
・くりこしプランM + 5G
基本データ容量:15GB
余ったデータは翌月繰り越し
月額料金:2,728円/月
・くりこしプランL + 5G
基本データ容量:25GB
余ったデータは翌月繰り越し
月額料金:3,828円/月
障害に強い「au」回線によって安定的な通信を実現した他、分かりやすい3つの料金プランを採用しており、利用するデータ容量に合わせてプラン設定が可能です。
国内通話が24時間かけ放題になる「通話放題」を1,980円/月、1回10分の国内通話が24時間かけ放題になる「通話放題ライト」を880円/月で追加できるため、通話をメインに行う法人のニーズにも答えられます。
くりこしプランM以上を契約している場合、データ容量を超過した場合でも最大1Mbpsの通信速度を担保している点も嬉しいポイントと言えるでしょう。
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mineo
■特徴
・データ容量500MBから30GBまで選べる料金プラン
・最新の5G端末にも対応で高速通信を実現
・10分かけ放題オプションを追加可能
■料金プラン
・データ容量500MB
シングルタイプ(データ通信のみ):月額700円〜
デュアルタイプ(データ通信+音声通話):月額1,310円〜
・データ容量3GB
シングルタイプ(データ通信のみ):月額900円〜
デュアルタイプ(データ通信+音声通話):月額1,510円〜
・データ容量6GB
シングルタイプ(データ通信のみ):月額1,580円〜
デュアルタイプ(データ通信+音声通話):月額2,190円〜
※auプラン利用時の料金
データ通信料金のみでの契約が可能である上に、データ容量によって細かく料金プランが設定されていることから、毎月の料金の節約にも繋がります。
MNPもできるため既存の電話番号からそのまま引き継ぎが可能、MNP手続き後、30分から1時間程度で回線が切り替わるためストレスもありません。
「10分間かけ放題」サービスも追加可能であり、電話を多く利用する法人のニーズにも対応可能です。
「mineo」の公式ページ
IoTBiz SIM
■特徴
・IoT機器に特化したSIMサービス
・「上り通信プラン」「カメラ大容量プラン」など多様なプラン
・機器接続・通信品質テストなどでSIMカードの貸し出しにも対応
■料金プラン
・上り下り高速プラン
1GB:500円/月
3GB:900円/月
6GB:1390円/月
・上り優先プラン
1GB:450円/月
3GB:850円/月
6GB:1250円/月
・カメラ大容量プラン
50GB:4000円/月
100GB:5200円/月
200GB:8900円/月
IoT機器/M2Mなどの通信に対応したSIMを取り扱っている会社であり、「最短即日発送」「契約期間の縛りなし」「多彩なプラン」などの強みがあります。
導入前にコンサルタントに相談して、通信テスト・機器接続で使えるかをチェックするためにSIMカードの無料貸し出しにも対応。IoT環境に力を入れている法人としては押さえておきたい格安SIM会社と言えるでしょう。
「IoTBiz SIM」の公式ページ
【IoT・M2M対応】法人契約におすすめのSIM
IoT・M2Mに対応した格安SIMを導入したい場合には「IoTBiZ SIMサービス」がおすすめです。
法人契約だとしても1枚単位からの申込みが可能であり、物流体制が内製化しているため契約完了後、最短即日発送もできます。
WEBカメラ専用の大容量プランも完備しており、あらゆる機器に対応したプランを用意しているため、IoT環境の導入を広める際には、「IoTBiZ SIMサービス」の利用を検討しましょう。
https://iot.dxhub.co.jp/lp
まとめ
この記事では、法人契約で格安SIMを利用するメリット・デメリットの他、おすすめの格安SIMサービスも取り上げて総合的に解説しました。
最適なサービスを選定する上で大切なことは、「電話はどの位利用するのか」「通信回線にどの程度の品質を求めているのか」を具体的にした上で、サービスを精査することです。
近年は、「電話かけ放題」などの法人契約でも利用可能になる等、格安SIMサービスは進化を続けているため「別の会社に乗り換えたい」場合も今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。 DXHUB株式会社 https://dxhub.co.jp/ 京都本社 〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93番地KRP6号館2F 東京オフィス 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-25-5 BIZ SMART代々木 307号室
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