SIMフリーとは?格安SIMやスマホの違い・メリット・選び方・注意点をわかりやすく解説
SIMフリーとは?格安SIMやスマホの違い・メリット・選び方・注意点をわかりやすく解説
SIM
2025-06-16
5min

SIMフリーとは、特定の通信事業者に縛られずに、自由にSIMカードを挿し替えられるスマートフォンのことです。本記事では、SIMフリーの基本的な意味や仕組み、格安SIMとの違い、スマホの選び方、活用方法まで網羅的に解説します。
目次
SIMフリーとは?SIMロックとの違い
SIMフリーについて説明するためにまず、SIMロックについて説明します。SIMロックとは、携帯電話で使える通信業者を指定し、その他の会社のSIMカードが挿入されても利用できないようにする仕組みのことです。携帯会社で契約する際に、SIMロックが掛けられ、他社のSIMカードが使用できないように制限を掛けられていました。しかし、現在では競争の公平性の観点からSIMロックを掛けることは原則禁止になっています。そのため、2021年10月1日以降発売のスマホには、ロックがかかっていません。
SIMフリーとは、このSIMロックを掛けられていない状態のことを指します。
SIMフリーと格安SIMの関係
SIMフリー端末であれば、格安SIM(MVNO)のサービスも自由に利用できます。つまり、大手キャリアにこだわらず、自分に合った料金プランを選択できる柔軟性が生まれます。
SIMカードの基本知識
まずはSIMカードとは何かについて確認していきます。
SIMカードとは携帯電話で通信するために必要なチップ状の機器です。専用のスロットに入れて使用します。SIMカードの中に通信に必要な認証情報等が入っていて、通信が使えるようになっています。
SIMカードには音声通話・データ通信・SMSの3つの種類があり、それぞれ次のような特徴があります。
・データ通信SIM データ通信専用のSIMカードです。電話番号はありません。最も機能が少ない分、料金も安い傾向にあります。
・SMSSIM データSIMにSMS機能を追加したものです。電話はできませんがSMS認証が使えます。
・音声通話SIM 電話番号付きのSIMカードです。SMSも含まれています。
■SIMカードのサイズ
SIMカードには3つのサイズがあります。機種により対応するサイズが違うので気を付けましょう。近年普及しているマルチカットSIMでは外側の枠を外すだけでサイズを変更できるので、マルチカットSIMであれば問題ありません。
・nanoSIMカード 12.3mm×8.8mm×0.67mm
・microSIMカード 15mm×12mm×0.76mm
・標準SIMカード 25mm×15mm×0.76mm
eSIM
eSIMは、SIMカードと異なり、実際にSIMカードを抜き差しせずにデータを書き換える内蔵型のSIMカードです。カードの抜き差しの必要が無いため、故障・紛失の危険がありません。設定には、コードの読み取り等の作業が必要で、wifi環境が必要になります。eSIMカードはオンラインで即開通でき、通常のSIMと切り替えながらの併用もできます。
eSIMについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://iot.dxhub.co.jp/articles/tsgn9_0-zb7
デュアルSIM
デュアルSIMとは複数のSIMカードを同時、または切り替えて使う技術です。利用するには端末が複数のSIMを保有している必要があります。2つのSIMを使うことで、仕事と家庭用の携帯番号の同時持ちや、通話用SIMとデータ通信用SIMの使い分けなど電話の運用の幅が広がります。2回線同時に待ち受けるため、消費電力は増加してしまいます。
SIMフリーのメリット
SIMロックスマホをロック解除しSIMフリーにしたらどのようなメリットがあるかを確認していきます。
乗り換えできる
SIMフリーのスマホはどの会社のSIMでも契約できるため、自分にあったお得なプランを選択できます。SIMロックされたままでは1社の提供するプランから選ぶことになり、選択肢の幅が狭まります。また、乗り換えの場合はお得な割引を受けられる可能性があります。
デュアルSIMができる
SIMフリーであれば複数のSIMカードを組み合わせるデュアルSIMも自由です。複数のSIMを用意しておけば、回線の調子が悪い時にサブ回線に切り替えて通信トラブルを避けることができます。2キャリアであれば、使える周波数(バンド)が広がるのが通信が安定する理由です。デメリットとして、電力消費量が増えます。
プリペイドSIMも使える
旅行や出張で海外のSIMカードが使いたい場合、SIMフリーであれば好きな会社のプリペイドSIMを使うことができます。SIMロックの場合でもキャリアが提供するデータローミング機能を使って海外でも通信ができますが、一般的にプリペイドSIMよりも高額な料金がかかります。また、国内においても契約しているプランによっては、データリチャージ料金よりプリペイドSIMを買った方が安くなる場合があります。プリペイドSIMはネット通販や家電量販店で販売されています。
スマホをSIMフリーにする方法
SIMロックスマホのSIMロック解除は、各キャリアのショップへの持ち込みもしくはwebより申し込みができます。機種によっては、オンラインではなくショップ持ち込み限定のものもあるので気を付けましょう。詳しい手順は、各社専用ページをご確認ください。
ドコモ https://www.docomo.ne.jp/support/unlock_simcard/
KDDI https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/
ソフトバンク https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/
SIMフリー端末の選び方
これから新しく購入される端末は、全てSIMフリーです。中古端末のみSIMロックの可能性があります。SIMフリー端末の選定ポイントを紹介します。
■料金
料金は当然重要になってきます。まず使用用途を確認し十分な性能の端末を選定しましょう。必要以上のスペックはむしろ消費電力の増加を招くことがあるため、性能が高ければ高い方が良いといった考え方は危険です。また、回線とのセット契約で安くなる場合もありますので、格安SIM+端末と端末と回線のセット契約でどちらが安くなるかよく確認しましょう。価格を抑えたい方は中古端末の購入もおすすめです。性能はほどほどでよい方は中古端末でも十分快適です。
■処理速度
スペックが高いスマホはよみこみが早く快適です。しかし、高スペックなスマホほどバッテリーの消費も早い傾向にあります。
■バッテリー
バッテリーは特に重要です。バッテリーの大きさだけを見ても実際の稼働時間は分からないので、実際何時間持つかを調べておくことをおすすめします。最近では、バッテリーを長持ちさせる充電システムを備えたスマホもあります。バッテリーの損耗の原因となるか充電を防ぐ仕組みです。
■容量
データ容量はアプリを多く入れる人にとっては重要です。近年はデータサイズの大きいアプリも増えてきているため、余裕をもって選ぶ方が良いでしょう。写真をよくとって容量をよく使う方は、クラウドにアップロードして内部の容量を空けることができるため、容量は心配ありません。
■SIMスロット
携帯電話端末のSIMスロットは複数あるデュアルSIM対応の端末が便利でおすすめです。また、eSIMに対応しているかどうかも確認しておいた方が良いでしょう。通常SIMが2枚ささるデュアルSIMと通常1枚+eSIM1枚のデュアルSIMの2パターンがあります。
■OS
OSはandroidとappleの2種類があり、OSによりUIやつかえるアプリが異なります。利用予定のアプリの対応OSも確認しておきましょう。アプリ規制の関係で、androidの方が利用可能なアプリ数は多くなっています。
SIMカードの選び方
回線を乗り換える際の選定ポイントを紹介します。
■価格
SIMカードを選ぶ際に価格の安さだけで選ぶのはおすすめしません。契約最低期間やサポートの手厚さも考慮して選んだ方が良いでしょう。特に携帯電話の設定やITの知識に不安がある方は、サポートが厚い対面サポートのあるプランを選びましょう。格安SIMの多くは対面サポートがなく、ある程度の知識が求められます。また、iponeとのセット契約や光回線とのセット契約で安くなる場合があるのでそれらの割引も活用しましょう。
■ポストペイドかプリペイドか
毎月料金を払うものをポストペイド、一括買い切りのものをプリペイドと呼びます。ポストペイドの方が長期間使うならお得ですが、契約までに審査等で時間がかかります。プリペイドは使う期間が決まっている場合はすぐに使いたいケースで有効です。
■通信速度
通信速度は状況によっても変化し、どのプランが最も速いかをあらかじめ確認することは難しいです。そのため、契約して問題があった場合には乗り換えるしかありません。
■通信エリア
回線によって電波が届く範囲が異なります。特に都市部から離れた場所で使いたい場合には、注意が必要です。通信エリアは各社が提供しているエリアMAPから確認できます。
4Gと5Gそれぞれ提供範囲が異なりますので、どちらも確認するようにしましょう。
■通信方式
スマホにより対応する通信の帯域と通信規格の種類が異なります。使用予定のキャリアの電波をフルで活用できない場合や、せっかく最新のwifi7対応ルーターを購入したのにスマホが対応できていないといったケースが考えられますので、通信方式の欄もしっかり確認しておくことをおすすめします。
デュアルSIMの活用事例
デュアルSIMの活用事例をいくつか紹介します。
1.通話用SIMと通信用SIMの組み合わせで通信料を節約
通話用SIMで電話番号+かけ放題オプションに加入し、別でデータSIMを契約。
通話用SIMに比べ通信用SIMの方がデータ量に対して通信料金が割安であることを利用する方法です。組み合わせ次第で料金を抑えられる他、複数キャリアの回線で通信を安定させられます。
2.仕事用電話番号と個人用電話番号をデュアルSIMで同時使用。
デュアルSIMを使えば1つの携帯電話で2つの電話番号を使用できます。デュアルSIMにもいくつか種類があり、基本的には同時に2つの番号で電話の待ち受けができますが、DSSSと呼ばれる規格ではアクティブにするSIMカードを手動で切り替える必要があり同時には1つの番号しか使えません。
3.国内用SIMと海外用eSIM
国内利用にSIMカードを使い、海外渡航時にeSIMを使う組み合わせです。渡航先でSIMカードを購入する場合、空港のカウンターか通信ショップまで直接行く必要があります。また、空港付近では価格が高い場合もあるので事前に購入できるeSIMの方が利便性が高く、おすすめできます。
JP SMART SIM

JP SMART SIMは契約期間の縛りなし・多言語対応の・多種多様なプランを取り揃えた携帯通信サービスです。通常の音声通話SIMの契約も可能なうえ、プリペイドSIM・プリペイドeSIMも販売しています。今回は3つのケースに分けておすすめプランを紹介します。
1.メインの電話用SIMとして利用できる音声通話プラン
JP SMART SIMの通話SIMは初月無料で最短申し込み発送のスピードの速さが魅力です。電話番号付きSIMなのでメインの利用に適しています。
■料金表(voice sim)
データ容量 | キャンペーン月額 | データ+050通話合計 |
---|---|---|
1 GB | 880 円 | ≈880 円 (050通話内包) |
3 GB | 1,408 円 | 1,408 円 |
6 GB | 1,958 円 | 1,958 円 |
12 GB | 2,178 円 | 2,178 円 |
25 GB | 3,828 円 | 3,828 円 |
50 GB | 5,478 円 | 5,478 円 |