公園に防犯カメラを設置する目的やメリット、地方自治体の事例を紹介｜IoTBiz

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公園に防犯カメラを設置する目的やメリット、地方自治体の事例を紹介

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2023-12-28

3min

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公園に防犯カメラを設置することは、安全で安心なまちづくりに寄与する手段として注目されています。この記事では、公園に防犯カメラを設置する目的やメリット、さらには地方自治体ごとの事例を紹介します。

公園に防犯カメラを設置する目的 ①犯罪抑止と防犯対策 ②犯罪捜査と証拠提供 ③公共の安全確保公園に防犯カメラを設置するメリット ①不審者への威嚇効果と公園の安全性を向上する効果 ②犯罪を未然に防ぐ効果 ③公園内のイタズラを予防する効果 ④映像データの提供で犯罪を早期に解決する効果公園に防犯カメラを設置する際の注意点プライバシー保護への配慮映像データの安全な管理映像データの通知と公表適切なカメラ設置場所と周知設置後の運用とメンテナンス地方自治体ごとの公園の防犯カメラ千葉県浦安市東京都荒川区

公園に防犯カメラを設置する目的

公園に防犯カメラを設置する目的は、主に「①犯罪抑止と防犯対策」「②犯罪捜査と証拠提供」「③公共の安全確保」の3つです。まずは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①犯罪抑止と防犯対策

カメラが設置されていることが知られている場合、その地域の犯罪発生率が低下する可能性があります。犯罪者は摘発される可能性が高まり、その恐れから犯罪行為を避けることが期待されます。

②犯罪捜査と証拠提供

カメラが犯罪を記録することで、警察は犯罪現場の証拠を入手できます。これは犯罪捜査において非常に重要であり、被害者や目撃者が提供する情報と合わせて事件の解明が進むことがあります。

③公共の安全確保

防犯カメラは公共の場での異常な状況や危険な行動を監視するために使用されます。これにより、事件が発生する前に早期に対処できる可能性が高まります。

公園に防犯カメラを設置するメリット

前述した、「公園に防犯カメラを設置する目的」と多少被るところはありますが、ここからは、公園に防犯カメラを設置するメリットについて紹介していきます。
①不審者への威嚇効果と公園の安全性を向上する効果
②犯罪を未然に防ぐ効果
③公園内のイタズラを予防する効果
④映像データの提供で犯罪を早期に解決する効果

①不審者への威嚇効果と公園の安全性を向上する効果

防犯カメラがあるだけで、不審者への威嚇効果が期待できます。公園に目立つように防犯カメラを設置することで、危険から遠ざけられ、公園の安全性が向上します。防犯対策の一環として、防犯カメラの存在は強力な抑止力となります。

②犯罪を未然に防ぐ効果

防犯カメラは公園内で発生する様々な犯罪を未然に防ぐ効果があります。例えば、誘拐や痴漢などの一瞬の出来事も、防犯意識の高い公園を不審者が避ける可能性が高まります。公園全体が防犯対策の一環として安全性が高まり、保護者も子供を安心して公園に遊びに連れていくことができます。

③公園内のイタズラを予防する効果

防犯カメラの設置は、犯罪だけでなく公園内でのスプレーによる落書きなどのイタズラも防ぎます。治安の悪化が防がれ、近隣住民が公園を利用しなくなるリスクが軽減されます。公園を清潔で安全な場所に保つためにも、防犯カメラは有効な手段です。

④映像データの提供で犯罪を早期に解決する効果

防犯カメラがあれば、犯罪の発生時には一部始終を映像で記録できます。これにより、万が一の場合でも事件の早期解決につながります。警察へ映像データを提供することで、犯罪捜査が効果的に行われ、犯罪者の特定や逮捕が迅速に進む可能性が高まります。

公園に防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラは、ただ設置すれば良いというわけではなく、いくつかのポイントに注意して設置しなければなりません。ここからは、公園に防犯カメラを設置する際の注意点を紹介していきます。
・プライバシー保護への配慮
・映像データの安全な管理
・映像データの通知と公表
・適切なカメラ設置場所と周知
・設置後の運用とメンテナンス

プライバシー保護への配慮

防犯カメラの導入で公園の安全性が向上しますが、同時にプライバシー侵害にも慎重になる必要があります。映像データには多くの顔が映り込む可能性があり、個人情報保護法を遵守することが不可欠です。

映像データの安全な管理

防犯カメラで収集された映像データが外部に漏洩するリスクを最小限に抑えるため、公園管理者は適切なセキュリティ対策を講じ、映像データを確実に管理する必要があります。

映像データの通知と公表

防犯カメラの設置と映像データの収集が行われている旨を近隣住民に通知し、公表することが求められます。透明性を保つためには、撮影が行われる旨を十分な情報開示を通じて伝えることが重要です。

適切なカメラ設置場所と周知

防犯カメラの設置場所は慎重に選定し、公園の利用者に対して適切な位置に設置されている旨を周知する必要があります。出入り口やトイレ、遊具周りなどが効果的な設置場所です。

設置後の運用とメンテナンス

防犯カメラの設置後は運用マニュアルを整備し、故障やメンテナンスが発生した場合には信頼性のある業者に迅速な対応を依頼します。これにより、防犯カメラの機能を確実に維持できます。

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地方自治体ごとの公園の防犯カメラ

日本全国の公園で年々防犯カメラの設置が増えています。最後は、いくつかの地方自治体の事例を紹介します。

千葉県浦安市

千葉県浦安市では、安全で安心なまちづくりのために、防犯カメラの整備を進めています。特に駅周辺や犯罪者の逃走経路となる幹線道路に焦点を当て、犯罪の抑止や早期解決、捜査に寄与することが期待されています。市内の防犯カメラは、公道防犯カメラ、公園防犯カメラ、公共施設防犯カメラの3種類があり、それぞれ異なる機能を有しています。公道防犯カメラにはネットワーク型、スタンドアロン型、街頭緊急通報装置があり、公園防犯カメラはスタンドアロン型です。公共施設防犯カメラは、学校や公民館などに設置され、通行者や車両などを記録する機能があります。
（参考）防犯カメラ｜浦安市公式サイト

東京都荒川区

防犯カメラは、犯罪抑止や地域の安全確保のために重要な役割を果たしています。東京都荒川区区では、街頭防犯カメラの設置方針に基づき、地域団体と協力して効果的かつバランスよく配置しています。設置目的は、犯罪抑止、不安軽減、捜査への活用、地域防犯力向上です。東京都荒川区は主に重要箇所に計画的に設置し、地域団体は居住エリアや商店街など身近な場所に設置し、防犯パトロールを強化しています。区と地域団体は役割分担し、区は補助制度を活用し支援するとともに、申請手続きや維持管理まで全面的にサポートしています。設置数は区が571台（公園含む）、地域団体が513台、公園には218台の防犯カメラが設置されています。
（参考）防犯カメラ／荒川区公式サイト