DX検定とは?試験内容や難易度・合格率・活用方法等を詳しく解説
DX検定とは?試験内容や難易度・合格率・活用方法等を詳しく解説
DX
2025-06-11
4min

DX検定とは、先端IT技術トレンドとビジネストレンドを幅広く問う知識検定です。本記事では申し込み方法から試験形式・勉強方法まで幅広く詳細まで解説します。
目次
DX検定とは
DX検定とは、2018年7月より実施されている先端IT技術トレンドとビジネストレンドを幅広く問う知識検定です。誰でも受験することができます。
DX検定が生きる仕事
DX検定は取得した成績に応じた認定証を取得できます。
各レベルに必要なスコアは以下の通りです。
スコア800以上:「DXプロフェッショナル レベル」
スコア700以上:「DXエキスパート レベル」
スコア600以上:「DXスタンダード レベル」
DX検定で一定以上のスコアを取得すると下図に示されているように、エンジニアやプロデューサーに十分な先端IT技術トレンドとビジネストレンドに関する知識を有している事の証明になります。受験者としては自己アピールに利用でき、企業側としては従業員のモチベーションアップや昇給制度への利用ができます。

(参考)https://www.nextet.net/kentei/test/aboutitbt.html
DX人材として必要なスキルについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
https://iot.dxhub.co.jp/articles/uwe5dx975kv5
DX検定の概要
DX検定の詳細な内容について、確認していきます。
開催日程・申し込み方法
DX検定は約半年に1回開催されており、次回の試験は第15回になります。個人の申込期間は2025年4月1日12時から7月8日12時です。また、第16回は2026年1月の予定です。
申込方法と受験までの流れは、以下の通りです。
1.お申込み
規約に同意し申込みし、支払い方法を選択します。
2.お申込みの確認
申込完了メールを確認します、銀行振り込みまたはコンビニ払いの場合はここで支払いを行います。
3.受検情報の送付
受験に必要なID・passがメールで送付されます。
4.受験
2025年7月27日(日)13:00より受験が可能になります。制限時間は60分です。
5.結果発表
2025年8月13日(水)(予定)に受検結果が開示されます。
受験方式・受験料
■受験方式
60分で120問の知識問題(多肢選択式)
Web受検(自宅、会社のPCまたはタブレットでの受検が可能)
■受験料
6,600円(税込)
出題範囲
DX検定では、以下の範囲から出題されます。


(参考)https://www.nextet.net/kentei/test/aboutitbt.html
出題形式
DX検定の出題形式は多肢選択式です。主に4択の中から最も適切なものを選択します。以下にサンプル問題を紹介します。
問1
ゲノム編集とは、人工的に合成した酵素で生命の設計図であるDNAを切断し任意の新たなDNAを作成する技術で、 農林水産業や医療にブレークスルーをもたらすと期待されている。
特定の配列を断片として与えて切断部に挿入(ノックイン)し、 DNA切断を繰り返して特定の遺伝子の機能を止めるノックアウトができる。 ゲノム上の任意の場所の塩基配列を効率的に編集できるようになったことから 広く使われるようになった核酸分解酵素(ヌクレアーゼ)を用いた技術を何というか。
CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)
Biology
遺伝子組み換え
ノックイン・ノックアウト
問2
以下の文中の【A】に最も当てはまる言葉を選びなさい。MR(Mixed Reality)とは、【A】の発展形と言え、より現実に近い体験ができるようにしたバーチャル空間の仕組みである。 複数の人間が同時にそれぞれの現実空間の中で、三次元表示された対象を同時に見ることや対象を操作することが出来るなどの工夫がある。ゲーム、エンターテイメント、ビジネスへの活用などに期待される技術である。
1.遠隔監視
2.リモートセンシング
3.プロジェクションマッピング
4.ARやVR
問3
以下は、次世代通信規格「5G(第5世代)」の機能についての記述である。 世界最大の家電・技術見本市「CES」(2019年1月)で、米ベライゾン社のハンス・ベストベリ最高経営責任者(CEO)が、 「5G(第5世代)」と従来の携帯網との決定的な違いとして挙げた8点のうちの4点である。 この記述の中の正しくないものを選びなさい。
1.毎秒100メガバイトを超える「最高速度」
2.時速500キロの移動に耐える「モビリティー」
3.1キロ四方で100万個の端末を接続する「コネクション」
4.5ミリ秒という「超低遅延」
問4
ブロックチェーンの記述として、最適なものを選びなさい。
1.ブロックチェーンは、「オープンな分散型の元帳」であり、2者間の取引を効率的かつ検証可能な方法で記録ができ、 暗号通貨「ビットコイン」に特化した技術である
2.ブロックチェーンは、「オープンな集中型の元帳」であり、2者間の取引を効率的かつ検証可能な方法で記録ができ、 改ざん困難な記録の方式として通貨以外への応用もある
3.ブロックチェーンは、「オープンな分散型の元帳」であり、2者間の取引を効率的かつ検証可能な方法で記録ができる
4.ブロックチェーンは、「オープンな集中型の元帳」であり、2者間の取引を効率的かつ検証可能な方法で記録ができ、 暗号通貨「ビットコイン」に特化した技術である
h3 合格基準
DX検定は取得した成績に応じた認定証を取得できます。
各レベルに必要なスコアは以下の通りです。
スコア800以上:「DXプロフェッショナル レベル」
スコア700以上:「DXエキスパート レベル」
スコア600以上:「DXスタンダード レベル」
試験会場
オンラインで受験が可能です。そのため、受験会場はありません。
DX検定の活用法
DX検定を取得するメリットを受験者と企業の2つの視点からそれぞれ解説します。
■DX検定を取得するメリット
1.自身の実力をアピールできる
DX検定を取得していれば、最新のDXトレンドを理解していることを企業側に証明できます。DX検定の有効期間は2年であるため現在の実力を反映していると言えます。
2.転職で差別化できる
エンジニアやビジネスデザイナーのようなDXに関わる職種への転職を考えている場合、DX検定を取得していれば他の転職者との差別化を図ることができます。
3.不足しているDX人材になれる
少子高齢化により企業側のDXによる業務効率化の需要が高まっている中、担い手となるDX人材の数は不足しています。そのため、今後より活躍の幅が広がると考えられます。
■DX検定を企業が導入するメリット
1.社内のDX教育のきっかけになる
DX検定を社員に受験させることで社内のスキルアップのきっかけになります。現状の社内のDXへの理解度を図ることにもなり、今後の社内教育の方針を立てるための参考になります。若手社員への教育にも利用可能です。
2.IT営業社員の育成ができる
IT営業社員にDX検定を取得させることで、営業とエンジニア間の認識の齟齬を低減し、より的確な営業活動を可能にします。
3.ベテラン社員のリスキリングができる
ベテラン社員に最新の知識を確認するためのテストとして活用できます。社内で共通の資格を取得することで社内コミュニケーションを円滑にすることができます。
h2 DX検定の学習方法
DX検定は、最新の技術トレンドを理解し、DX人材同士の会話を理解できるようになることを目的に実施されています。ここでは、DX検定合格のための勉強方法を3つ紹介します。
1.学習シラバスの確認
学習シラバスには、各出題分野の代表的なワードが示されています。見覚えのないワードに関しては、本やインターネットで調べておきましょう。
2.検定準拠eラーニング教材「DX Study™」
DX検定準拠の教材である「DX Study™」もおすすめです。DX検定の試験範囲を詳しく短期間で理解できます。個人の利用だけでなく、社内教育用での法人での導入も可能です。スマホ、PC、タブレットでどこでも学習できるので、すきま時間や通勤時間で効率よく学習が進められます。
■「DX Study™」詳細
教材名 | 「DX Study eラーニング 2025」 |
標準販売価格 | 税別¥9,800- (税込¥10,780-) |
標準学習時間 | 全分野で20時間 |
収録用語数 | 最新の厳選300用語 |
利用可能期間 | 3カ月 (1人1ライセンス契約) |
3.推薦図書の利用
DX検定では、DXの勉強に役立つ推薦図書が紹介されています。DX検定で重要なことは最新のトレンドを理解することであるため、最新の書籍から情報を仕入れておくことは効率的な手段の1つとなります。
まとめ
DX検定は、DX人材のための最新知識を問う検定制度です。毎年最新情勢に合わせてシラバスがアップデートされていて、資格の有効期限も2年となっているため最新の情報を理解していることへの証明になります。是非DXに関わる仕事をされている方、志望されている方は1度受けてみることをおすすめします。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
関連記事

DX
DX検定とは、先端IT技術トレンドとビジネストレンドを幅広く問う知識検定です。本記事では申し込み方法から試験形式・勉強方法まで幅広く詳細まで解説します。
2025-06-11
4min

ニュース
AI
DX
この記事では、外観検査AIソリューション「MENOU」が株式会社グッドスマイルカンパニーのフィギュア製造工場で導入された件について紹介しています。
2025-05-23
2min

ニュース
DX
AI
この記事では、鉄建建設株式会社とMODE, Incが共同で行った高速道路リニューアルプロジェクトにおけるAIを活用した実証実験について紹介しています。
2025-05-23
1min