【防犯・監視】ダミーカメラはバレる?効果やメリット、見分け方、注意点について解説
【防犯・監視】ダミーカメラはバレる?効果やメリット、見分け方、注意点について解説

この記事では、ダミーカメラの定義や本物の防犯カメラとの違い、メリット、見破られる(バレる)理由、見分け方、効果的な使用方法、導入時の注意点などについて詳しく解説していきます。
目次
ダミーカメラとは
ダミーカメラとは、外見が本物の防犯カメラとそっくりながらも、録画機能がない模擬品のことです。外観ではすぐに本物か偽物かが区別できないため、盗難や侵入の抑止に効果を発揮します。
ボックス型(バレット型)やドーム型など、さまざまな種類があり、ボックス型は方向が明確で駐車場や出入り口に、ドーム型は方向が分かりにくく待合席などに適しています。低コストで導入でき、見た目が本物と区別できないため、予算制約や設置の難しさがある場合に特に有益です。
防犯カメラとダミーカメラの違い
防犯カメラとダミーカメラは、それぞれ異なる目的と機能を持つセキュリティ機器です。
▼防犯カメラ
防犯カメラは、主に監視とセキュリティの目的で使用されます。これらのカメラは通常、映像と音声を記録し、リアルタイムで監視する機能を備えています。モーションセンサーや赤外線技術を利用して、不正行為や犯罪を検知し、防犯の効果を高めることが期待されます。防犯カメラは電源供給が必要で、設置場所に電源を確保する必要があります。
▼ダミーカメラ
一方で、ダミーカメラは外見が本物の防犯カメラに近いが、実際には機能しないものです。主な目的は、見かけ上のセキュリティを高め、犯罪行為を抑制することです。ダミーカメラには通常、LEDライトが取り付けられ、より本物らしい外観を演出します。ダミーカメラは電源を必要とせず、単なる外観の偽装がその機能の全てです。
このように、防犯カメラは本物の監視機器であり、機能的なセキュリティ対策を提供しますが、ダミーカメラは見かけ上の効果を追求し、実際の監視機能は備えていません。
ダミーカメラの効果やメリット
ここからは、ダミーカメラの主な効果やメリットについて見ていきましょう。ダミーカメラの効果やメリットとしては、予算が限られている場合や手軽な犯罪抑止策を求めている場合とても役立つ選択肢の1つと言えるでしょう。
(1)低コストで導入ができる
(2)最低限の犯罪防止効果が期待できる
(1)低コストで導入ができる
ダミー防犯カメラの主な利点は、導入費用が非常に低く、コスト効果が高いことです。
通常の防犯カメラは本物の機能を有し、そのためには高額な購入費用や設置工事費がかかります。対照的に、ダミー防犯カメラは外見が本物に非常に近いが、機能がないため、購入費用と設置工事費が著しく削減されます。
これは、予算が制約されている場合の1つの選択肢として考えられるでしょう。
(2)最低限の犯罪防止効果が期待できる
ダミー防犯カメラは見た目がほぼ本物と同じであるため、外部からは実際の監視システムと見分けがつきにくいです。この特性により、犯罪抑止効果が期待できます。犯人はダミー防犯カメラが実際に機能しているのかを判断することが難しく、検知されるリスクを冒すことを嫌います。そのため、ダミー防犯カメラの存在だけで、一定の犯罪の発生を抑制することが可能です。
ダミーカメラが見破られる(バレる)理由
ダミーカメラが見破られる理由としては、主に 6つの要素があります。ここからはそれぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)外観や質感の安っぽさ
(2)電気配線の不自然さ
(3)LEDランプの点灯の仕方
(4)カメラの汚れ方
(5)屋内用カメラを屋外に設置
(6)カメラの設置位置
(1)外観や質感の安っぽさ
外観や質感の安っぽさは、ダミーカメラが安価な素材で作られることが一因であり、その外観が不自然に安っぽく見える傾向があります。この安っぽさは、プロの犯罪者がカメラの材質や造りに敏感であるために、金属製や高品質な素材を使用した本物のカメラと比較して容易に感じ取られることがあります。
(2)電気配線の不自然さ
電気配線の不自然さもダミーカメラの特徴の一つです。本物の防犯カメラは電源供給や映像伝送のためにしっかりとした電線を必要としますが、ダミーカメラはこれらの機能を持っていないため、電線が不自然に見えることがあります。プロの犯罪者はこの違いに気付き、ダミーカメラを見破る際の手がかりとします。
(3)LEDランプの点灯の仕方
LEDランプの点灯の仕方もダミーカメラが見破られる理由です。安価なダミーカメラはLEDランプを常時点灯させることがあり、これが不自然に見えることがあります。本物の防犯カメラは昼間はLEDが点灯せず、夜間に活動する際に赤外線LEDが点灯します。ダミーカメラが常時点灯していると、逆に偽物であることが疑われることがあります。
(4)カメラの汚れ方
カメラの汚れ方も見破りの手がかりとなります。通電中の本物のカメラはホコリが付着しやすいが、ダミーカメラは電気が通らないため清潔なままが一般的です。プロの犯罪者は通電によるホコリの影響を観察し、清潔度の差異からダミーカメラを見破ることができます。
(5)屋内用カメラを屋外に設置
屋内用カメラを屋外に設置することも、ダミーカメラが見破られやすい理由です。屋外用の本物のカメラは通常、防水対策が施されており、デザインも異なります。プロの犯罪者はこれらの違いに注意を払い、屋内用のダミーカメラを見破ることができます。
(6)カメラの設置位置
最後に、カメラの設置位置も重要な要素です。カメラが手の届く高さに設置されていると、プロの犯罪者によって容易に損壊されたり、または偽物であると判断されやすくなります。適切な高さに設置された本物のカメラは犯罪者による損害を受けにくく、また威嚇の効果が高まります。
ダミーカメラの見分け方
ダミーカメラの見分け方は、上記で説明した「ダミーカメラが見破られる(バレる)理由」と同様です。
外観や質感の安っぽさ、電気配線の不自然さ、LEDランプの点灯の仕方、カメラの汚れ方、屋内用カメラを屋外に設置すること、そしてカメラの設置位置など、これらは主な6つの要素です。
例えば、ダミーカメラの外観が不自然に安っぽく見えるのは、安価な素材が使われているためであり、プロの犯罪者はこれを見抜くことができます。同様に、本物の防犯カメラは電源供給や映像伝送のためにしっかりとした電線を必要としますが、ダミーカメラはこれがないために電線が不自然に見えることがあり、これも見破りの手がかりとなります。LEDランプの点灯の仕方やカメラの汚れ方も、ダミーカメラが見破られる理由として挙げられます。これらのポイントを押さえることで、本物とダミーカメラを見分けることができます。
ダミーカメラの効果的な使用方法
ダミーカメラの防犯効果を最大限に引き出すためには、効果的にダミーカメラを活用する必要があります。ここからは、ダミーカメラの効果的な使用方法について紹介していきます。
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本物の防犯カメラとの組み合わせる
ダミーカメラを単体で使用すると見破られるリスクが高まります。本物の防犯カメラとダミーカメラを組み合わせ、見た目上の違いを減少させることが効果的です。
ダミーカメラを目立つ場所に設置する
本物のカメラを目立ちにくい場所に配置し、同時にダミーカメラを分かりやすい場所に設置することで、防犯の抑止力を高めることができます。不審者は目につきやすいダミーカメラに注意を払い、同時に設置された本物のカメラに気づきにくくなります。効果的な併設によって、総合的かつ効果的な防犯対策が可能です。
本物の防犯カメラメーカーと統一させる
ダミーカメラと本物の防犯カメラを混ぜる場合、メーカーを統一させることが重要です。メーカーが一致している場合、見破られにくくなりますが、バラバラな場合でも機種やデザインの違いを工夫して一貫性を持たせることが求められます。不審者が細部まで注意深く確認することが難しくなるよう、様々なアプローチを取り入れましょう。
本物をダミーとして再利用する
不要になった本物の防犯カメラをダミーカメラとして再利用することで、コストを抑えつつ効果的な防犯対策を実現できます。リニューアル時やアップグレードの際に、機能が故障していない本物のカメラを他の場所に移動し、ダミーカメラとして活用することを検討しましょう。これにより、見た目の統一感を保ちつつ、経済的かつ環境に優しい対策を実現できます。
ダミーカメラを導入する際の注意点
ここからは、ダミーカメラを導入する際の注意点を紹介していきます。ただし、本物のカメラの録画機能が必要な場合は、ダミーカメラではなく実際の防犯カメラの導入を推奨します。
ダミーカメラのデメリットへの理解をする
ダミーカメラは録画機能が搭載されていないため、発生した事件や犯罪に対する映像証拠を提供することができません。防犯の主目的が犯罪の抑止力である場合でも、万が一の事態に備え、本物のカメラも検討することが望ましいです。また、ダミーカメラを単独で使用する場合は、そのデメリットを理解した上で適切に活用することが重要です。
ダミーカメラの導入目的の明確にしておく
ダミーカメラを導入する目的をはっきりさせることで、より適切な選定と設置が可能です。防犯効果を最大限に引き出すためには、導入目的に応じてダミーカメラのタイプや特徴を検討しましょう。防犯だけでなく、監視や威嚇を目的とする場合も、それぞれ異なるタイプのダミーカメラが効果的です。
ダミーカメラの種類の選定をする
ダミーカメラには外観や機能に多様性があります。外部から見た際にリアルな印象を与えるためには、現地の環境や他の実際のカメラとの調和を考慮して、適切な種類を選ぶことが必要です。例えば、周囲の本物のカメラがLEDランプを備えている場合、ダミーカメラも同様の特徴を持つことが望ましいです。
ダミーカメラの適切な配置をする
ダミーカメラの配置場所はその効果に大きな影響を与えます。目立つ場所や犯罪発生リスクが高いエリアに設置することで、ダミーカメラの威嚇力を最大限に引き出すことができます。ただし、法的な規制やプライバシーの尊重も考慮し、バランスを取りながら設置場所を検討しましょう。
ダミーカメラも定期的な点検をする
ダミーカメラも経年劣化や外部からの影響を受けるため、定期的な点検が必要です。防水性能や外観の状態、稼働に必要な電池などを確認し、メンテナンスを行うことで、常に最適な状態で防犯効果を発揮できます。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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