果樹園向け自律散布ロボット「Aries 300N」日本展開を本格化—夜間対応の自動走行で省力化と安全性の両立を狙う
果樹園向け自律散布ロボット「Aries 300N」日本展開を本格化—夜間対応の自動走行で省力化と安全性の両立を狙う

この記事では、ALLYNAV AG株式会社が果樹園・ブドウ園・林地園向けに開発したハイブリッド自律走行型散布ロボット「Aries 300N」の日本市場展開について紹介しています。
ALLYNAV AG株式会社は、果樹園・ブドウ園・林地園向けに開発したハイブリッド自律走行型散布ロボット「Aries 300N」の日本市場での本格展開を開始したと発表しました。同機はGNSSナビゲーション、自律走行、障害物回避、夜間作業対応を備え、散布作業の省力化・高精度化・安全性向上を目的としています。
h2 製品の位置づけとねらい
国内の果樹園では、複雑な地形や高温環境、人手不足が課題となっています。Aries 300Nは自律走行により園内を走行して薬液を散布し、労働負荷の軽減、作業の安全性向上、薬剤使用量の抑制を支援します。遠隔監視やアプリによる複数台管理にも対応します。
h2 主な特長
「Aries 300N」の主な特徴は以下の通りです。
1.自律走行と遠隔運用
GNSSと経路記憶により、専門オペレーターの常時介入を前提としない自動運転を可能としています。遠隔監視・アプリベースの複数機制御に対応し、管理工数の低減が見込まれます。
2.ハイブリッド駆動と夜間対応
ガソリン+電動のハイブリッド構成で長時間稼働や夜間散布に対応します。高温帯を避けた運用が可能となり、作業者の曝露リスク低減に寄与します。
3.走破性と散布性能
クローラーシャーシと低重心設計により、傾斜地やその場旋回が求められる条件でも安定走行を想定しています。ユニバーサルスプレーヘッドにより樹体全体をカバーし、下方から上方までの散布で防除効果の向上を狙います。
4.操作モードの柔軟性
手動リモコン、アプリ、プラットフォーム操作の切り替えに対応し、現場の要件に合わせた運用が可能です。人と機械の分離運用を前提とし、長時間作業における負担軽減を意図しています。
h2 主要仕様について
駆動方式:ハイブリッド(ガソリン+電気)/出力電圧:48 V
発電機定格出力:9.5 kW/駆動モーター出力:1 kW
燃料タンク容量:6 L(最大消費 3 L/h)/排気量:459 cc
走行速度(最大):1.25 m/s/旋回半径:0 m(その場旋回)/最大傾斜角:10°
タンク容量:300 L/噴霧方式:圧送+空気アシスト
粒径:100~500 μm/スプレー幅:3~10 m
ノズル:XR4501S/XR9502S × 8基/定格噴霧流量:16 L/分(噴霧圧力 13 MPa)
リモコン:H12(有効範囲 最大1,000 m)
(参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000168106.html

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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