クラウドSIM(クラウドWiFi)の仕組みとは?メリットやデメリット、おすすめも紹介
クラウドSIM(クラウドWiFi)の仕組みとは?メリットやデメリット、おすすめも紹介

クラウドSIMは物理SIMカード不要で、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア回線を自動切替する次世代通信技術です。低価格で大容量プランを利用でき、海外でもそのまま使えるメリットがあります。本記事では仕組みやメリット・デメリット、2025年最新のおすすめサービスを解説します。
目次
クラウドSIM(クラウドWiFi)とは?
クラウドSIMとは、物理的なSIMカードを端末に挿入することなく、クラウドサーバー上で管理されたSIM情報を利用して通信を行う次世代の通信技術です。従来のモバイル通信では、端末にSIMカードを差し込む必要がありましたが、クラウドSIMではその必要がありません。
クラウドWiFiとは、このクラウドSIM技術を搭載したモバイルWiFiルーターのサービスやデバイスの総称を指します。日本国内では、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4キャリアの回線情報がクラウド上のSIMサーバー(SIMバンク)に保管されており、利用場所や電波状況に応じて最適な回線に自動的に接続します。
クラウドSIMの基本的な仕組み
クラウドSIMの通信は、以下のような流れで行われます。
1.端末がクラウド上のSIMサーバーに位置情報を送信します
2.SIMサーバーが位置情報や電波状況をもとに、最適なキャリア回線を自動的に選択します
3.選択されたキャリアのSIM情報(プロファイル)が端末にダウンロードされます
4.端末がダウンロードしたSIM情報を使って通信を開始します
端末には「シードSIM」と呼ばれるソフトウェアが組み込まれており、クラウドサーバーからSIM情報を受け取る役割を果たします。このため、ユーザーは物理的なSIMカードを差し替える手間なく、その場所で最も繋がりやすい回線を利用できます。
このクラウドSIM技術は、中国のuCloudlink社が世界で初めて商用化したもので、現在では世界140カ国以上、200以上の通信事業者と提携し、グローバルな通信環境を提供しています。
従来のSIMカードとの違い
従来のモバイルルーターやスマートフォンは、物理的なSIMカードを端末に挿入して通信を行います。例えば、ソフトバンク回線のSIMカードが入っている場合、ソフトバンクのLTE通信のみが利用可能です。他のキャリアの電波が強い場所でも、自動的に切り替わることはありません。
一方、クラウドSIMではクラウド上のSIM情報を利用し、複数キャリアの回線を状況に応じて自動切替します。
この違いにより、クラウドSIMは特定のキャリアに縛られることなく、常に最適な通信環境を確保できる点が大きな特徴となっています。海外に渡航した際も、現地のSIMカードを購入する必要がなく、そのまま端末を利用できる利便性も注目されています。
クラウドSIM(クラウドWiFi)が人気の理由
クラウドSIM技術を採用したモバイルWiFiサービスは、近年急速に普及しています。その背景には、従来のモバイル通信にはない独自の強みがあります。ここでは、クラウドSIM(クラウドWiFi)が多くのユーザーから支持される主な理由を解説します。
3大キャリアの回線を自動で切り替え
日本国内のモバイル通信において、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア(一部サービスでは楽天モバイルも含む)は、それぞれ異なる周波数帯や基地局配置により、場所によって電波の強さが異なります。
例えば、ある地域ではauの電波が強く安定している一方で、別の場所ではドコモやソフトバンクの方が繋がりやすいということは珍しくありません。従来の物理SIMでは、契約したキャリアの回線しか利用できないため、電波が弱い場所では通信品質が低下してしまいます。
クラウドSIMでは、利用場所や電波状況に応じて、クラウドサーバーが自動的に最適なキャリアの回線を選択して接続します。これにより、特定のキャリアに縛られることなく、常に繋がりやすい通信環境を確保できる点が大きなメリットです。
特に、地下鉄や地下街、山間部、ビル内など、特定のキャリアでは電波が届きにくい場所でも、他のキャリアの回線に自動的に切り替わるため、安定した通信が期待できます。
海外でもそのまま利用可能
クラウドSIMの大きな特徴の一つが、海外でもそのまま端末を利用できることです。従来のモバイルWiFiやスマートフォンで海外通信を行う場合、以下のような手間がかかりました。
・渡航先で使える現地のSIMカードを購入して差し替える
・空港などで海外用のWiFiルーターをレンタルする
・キャリアの国際ローミングサービスを利用する(料金が高額になりがち)
クラウドSIM対応のモバイルWiFiルーターであれば、クラウドサーバー上に海外の通信事業者のSIM情報が登録されているため、渡航先でそのまま端末の電源を入れるだけで現地の通信網に接続できます。
多くのクラウドWiFiサービスは、世界100カ国以上で利用可能です。ただし、海外利用時は別途料金が発生することが一般的で、サービスによって対応国や料金体系が異なるため、事前の確認が必要です。
出張や旅行で頻繁に海外に行く方にとって、SIMカードの差し替えやレンタル手続きの手間を省ける点は大きなメリットとなります。
大容量プランが低価格で利用できる
クラウドSIM対応のモバイルWiFiサービスは、月間20GB、50GB、100GBといった大容量プランを、月額2,000円〜3,000円台という手頃な価格で提供しています。
例えば、月間100GBあれば以下のような利用が可能です。
・YouTube標準画質(480p)の動画視聴:約200時間
・Zoomなどのビデオ会議:約150時間
・音楽ストリーミング:約25,000曲
・ウェブページ閲覧:約30万ページ
このように、日常的なインターネット利用であれば、100GBで十分にカバーできます。大手キャリアのポケット型WiFiが月額5,000円以上することも珍しくない中、クラウドSIMサービスは同等以上のデータ容量を半額程度で利用できるため、コストパフォーマンスに優れています。
さらに、20GBや50GBといった小容量プランも用意されているため、自分の利用量に合わせて最適なプランを選択でき、無駄なコストを削減できる点も魅力です。
クラウドSIM(クラウドWiFi)のメリット
クラウドSIM技術を採用したモバイルWiFiサービスには、従来のポケット型WiFiにはない多くのメリットがあります。ここでは、クラウドSIM(クラウドWiFi)を利用する具体的なメリットを詳しく解説します。
広いエリアで接続しやすい
クラウドSIMは、ドコモ・au・ソフトバンク(一部サービスでは楽天モバイルも含む)のLTE回線を利用します。日本国内における3大キャリアのLTE人口カバー率は99.9%以上とされており、都市部はもちろん、地方や山間部でも広範囲で通信可能です。
特に以下のような場所で、クラウドSIMの強みが発揮されます。
・地下鉄や地下街:特定のキャリアでは電波が届きにくい場所でも、他のキャリア回線に自動切替
・ビルの中や商業施設:建物の構造によって電波状況が変わる場所でも安定した接続
・田舎や山間部:人口密度が低い地域でも、複数キャリアの基地局を活用して通信を確保
・移動中の車内や新幹線:エリアをまたぐ移動時も、最適な回線に自動で切り替わり途切れにくい
従来の単一キャリアのポケット型WiFiでは、特定の場所で電波が弱くなることがありましたが、クラウドSIMであればそのリスクを大幅に軽減できます。外出先や出張先でも安定したインターネット環境を求める方にとって、大きなメリットとなります。
月額料金が安い
クラウドSIM対応のモバイルWiFiサービスは、大手キャリアのポケット型WiFiと比較して月額料金が安く設定されています。
例えば、2025年12月現在の料金相場は以下の通りです。
・20GBプラン:月額1,650円〜2,000円程度
・50GBプラン:月額2,300円〜2,600円程度
・100GBプラン:月額2,900円〜3,400円程度
大手キャリアのポケット型WiFiは、データ容量が少ないプランでも月額4,000円〜5,000円以上かかることが一般的です。また、店舗でのサポート体制が充実している反面、その分のコストが料金に上乗せされています。
一方、クラウドSIMサービスは主にオンラインでの申し込みと契約となるため、店舗運営コストを削減でき、その分を料金に還元しています。自分の利用量に合わせたプランを選択できるため、無駄なくコスパ良く利用できる点が魅力です。
特に、月間20GBや50GBで十分という方にとっては、クラウドSIMは非常に経済的な選択肢となります。
端末代が不要(レンタル制)
多くのクラウドSIMサービスでは、端末をレンタル形式で提供しているため、端末代金が不要です。従来のポケット型WiFiでは、端末を購入する必要があり、1万円〜3万円程度の初期費用がかかることが一般的でした。
クラウドSIMサービスの場合、契約時に端末が貸し出され、月額料金に端末レンタル代が含まれている形となります。そのため、初期費用を抑えて気軽に始められる点がメリットです。
ただし、端末はレンタル品のため、解約時には返却が必要です。返却を忘れたり、端末を破損・紛失した場合は、端末代金相当の費用(一般的に15,000円〜22,000円程度)を請求されることがあるため注意が必要です。
多くのサービスでは、月額数百円で端末補償オプションも用意されているため、不安な方は加入を検討すると良いでしょう。
契約期間の縛りなしプランも選べる
クラウドSIMサービスの多くは、2年契約プランに加えて、契約期間の縛りがないプランも用意しています。従来のポケット型WiFiでは、2年〜3年の契約期間が設定されており、途中解約すると高額な違約金が発生することが一般的でした。
クラウドSIMでは、以下のような柔軟な契約形態から選択できます。
・2年契約プラン:月額料金が安く、長期利用に適している
・縛りなしプラン:いつでも解約でき、短期利用や試しに使いたい方に最適
縛りなしプランは2年契約プランより月額料金が600円〜1,000円程度高くなりますが、解約のタイミングを気にする必要がないため、数ヶ月だけ利用したい場合や、引っ越しなどのライフスタイルの変化に柔軟に対応したい場合に便利です。
また、2年契約プランでも、解約金が月額料金1ヶ月分程度と比較的安く設定されているサービスが多く、従来のポケット型WiFiと比べて解約時の負担が軽減されている点も特徴です。
クラウドSIM(クラウドWiFi)のデメリットと注意点
クラウドSIMには多くのメリットがある一方で、利用する前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。契約後に後悔しないよう、ここではクラウドSIM(クラウドWiFi)の弱点をしっかりと理解しておきましょう。
回線を手動で選択できない
クラウドSIMは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を自動で切り替える仕組みですが、ユーザー側で手動で回線を選択することはできません。
例えば、ある場所では「ドコモの電波が一番強い」と分かっていても、クラウドSIM側が別のキャリアを選択する可能性があります。基本的にはクラウドサーバーが最適な回線を自動判定しますが、必ずしもユーザーの期待通りの回線に接続されるとは限りません。
また、電波状況が悪い場合、端末を再起動することで別のキャリア回線に切り替わることがありますが、これも確実ではありません。特定のキャリア回線を優先的に使いたいという方には、クラウドSIMは不向きと言えます。
通信速度は高速回線より遅め
クラウドSIM対応のモバイルルーターは、一般的に下り最大150Mbps、上り最大50Mbps程度のスペックとなっています。一方、WiMAXや5G対応のポケット型WiFiは、下り最大2Gbps以上の高速通信が可能です。
実測値で見ても、クラウドSIMは下り10Mbps〜20Mbps程度が一般的で、高速通信が必要な用途には不向きです。
クラウドSIMが向いている用途と向いていない用途は以下の通りです。
【向いている用途】
・ウェブページの閲覧
・SNSの利用
・YouTube標準画質の動画視聴
・メールやメッセージアプリ
・オンライン会議(Zoom、Teams等)
【向いていない用途】
・オンライン対戦ゲーム(FPSやアクションゲーム等)
・4K動画の視聴やストリーミング
・大容量ファイルの頻繁なダウンロード・アップロード
・高画質でのビデオ通話
日常的なインターネット利用であれば十分な速度ですが、高速・大容量通信が必要な方は、WiMAXなどの高速回線を選択した方が良いでしょう。
過去に通信障害が発生した事例がある
クラウドSIMサービスは、2020年に大規模な通信障害が発生した歴史があります。当時、複数のクラウドSIM事業者が「完全無制限」を謳ってサービスを提供していましたが、想定を大幅に超えるユーザーの申込みと通信量により、回線がパンク状態となりました。この問題は、一部のキャリアがクラウドSIM事業者へのSIMカード供給を停止したことが主な原因とされています。
2025年現在では、完全無制限プランは各社とも廃止され、月間20GB、50GB、100GBといった上限付きのプランに変更されています。通信障害のリスクは以前より大幅に低下していますが、絶対にトラブルが起きないとは言い切れません。
安定性を最優先する場合は、実績のある大手キャリアや、物理SIMを使用するWiFiサービスを検討することをおすすめします。
完全無制限プランは提供終了
前述の通信障害を受けて、2020年以降、クラウドSIMサービスにおける「完全無制限」プランは事実上、提供が終了しました。現在提供されているクラウドSIMサービスは、以下のようなデータ容量制限が設けられています。
・月間20GB、50GB、100GB等の上限設定
・容量超過後は通信速度が128kbpsに制限
・一部サービスでは追加でデータ容量を購入可能
月間100GBあれば、一般的なインターネット利用には十分ですが、高画質動画を毎日長時間視聴したり、大容量ファイルを頻繁にやり取りする方にとっては物足りない可能性があります。
データ容量を気にせず無制限で使いたい場合は、WiMAXや光回線などの別の通信手段を検討することをおすすめします。ただし、WiMAXも混雑時には速度制限がかかる場合があるため、完全に無制限とは言い切れない点には注意が必要です。
クラウドSIM(クラウドWiFi)の選び方
クラウドSIMサービスは複数の事業者から提供されており、それぞれ料金プランや契約条件が異なります。自分に最適なサービスを選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。
データ容量で選ぶ
まず最初に、自分が月間どれくらいのデータ容量を使うのかを把握しましょう。クラウドSIMサービスでは、主に以下のようなプランが提供されています。
・20GBプラン:ライトユーザー向け(メール、SNS、軽いウェブ閲覧が中心)
・50GBプラン:ミドルユーザー向け(動画視聴やオンライン会議も時々利用)
・100GBプラン:ヘビーユーザー向け(毎日動画視聴やテレワーク利用)
データ容量が少ないプランほど月額料金は安くなりますが、容量を超過すると通信速度が大幅に制限されてしまいます。最初は少なめの容量で契約し、足りなければプラン変更できるサービスを選ぶのも一つの方法です。
一部のサービスでは、容量を使い切った場合に追加でデータをチャージできる機能も提供されています。
月額料金の安さで選ぶ
同じデータ容量でも、サービスによって月額料金は数百円〜1,000円程度の差があります。長期間利用する場合、この差は年間で数千円〜1万円以上の差になるため、料金比較は重要です。
ただし、月額料金だけでなく、以下の点も総合的に確認しましょう。
・初期費用(事務手数料):一般的に3,300円程度、キャンペーンで無料になることも
・端末レンタル代:月額料金に含まれているか、別途発生するか
・解約金:2年契約プランの場合、途中解約時の費用
・キャンペーン特典:初月無料や数ヶ月間の割引など
実質月額料金(総支払額を利用月数で割った金額)を計算し、本当にお得なサービスを選ぶことが大切です。
契約期間の縛りの有無で選ぶ
クラウドSIMサービスの多くは、2年契約プランと縛りなしプランの両方を提供しています。それぞれにメリット・デメリットがあります。
【2年契約プラン】
・月額料金が安い
・長期利用を前提とする方に適している
・途中解約時は解約金が発生(ただし1ヶ月分の月額料金程度と比較的安い)
【縛りなしプラン】
・いつでも解約金なしで解約可能
・数ヶ月だけ利用したい方や、試しに使ってみたい方に適している
・月額料金が2年契約より600円〜1,000円程度高い
一般的に、4ヶ月以上利用する予定があるなら2年契約プランの方がトータルで安くなることが多いです。引っ越しや転勤の予定がある方、短期利用を検討している方は縛りなしプランを選ぶと良いでしょう。
海外利用の有無で選ぶ
海外での利用を検討している場合は、以下の点を確認しましょう。
・対応国数:世界100カ国以上対応のサービスが多いが、具体的な対応国リストを確認
・海外利用料金:1日あたり300円〜1,600円程度と、サービスによって大きな差がある
・データ容量:海外利用時は1日300MB〜1GBなど、国内と別の容量制限がある場合も
注意点として、一部のサービスでは海外利用に対応していないものもあります。例えば、MONSTER MOBILEは国内専用サービスのため、海外では利用できません。
海外出張や旅行が多い方は、海外利用料金が安いサービスを選ぶことで、年間のコストを大幅に削減できます。
クラウドSIMとeSIMの違い
クラウドSIMとeSIM(イーシム)は、どちらも物理的なSIMカードが不要という点で共通していますが、仕組みと用途が大きく異なります。
【クラウドSIM】
・クラウドサーバー上に保管されたSIM情報を利用して通信
・複数キャリアの回線を自動で切り替えられる
・主にモバイルWiFiルーターで利用される技術
・契約しているクラウドSIM業者の設定による通信
【eSIM】
・端末にあらかじめ埋め込まれた内蔵型SIM
・契約したキャリアの情報(プロファイル)をオンラインでダウンロードして書き込む
・主にスマートフォンやタブレットで採用
・特定のキャリアと契約し、そのキャリアの料金プランで通信
大きな違いは、クラウドSIMが「複数キャリアを自動切替」できるのに対し、eSIMは「特定のキャリアと契約」して利用する点です。
海外利用時も、クラウドSIMはクラウドSIM業者が設定した料金で利用しますが、eSIMは各キャリアの国際ローミング料金や、現地キャリアのeSIMプランを契約する必要があるため、料金体系が全く異なります。
どちらもオンラインで契約や設定が完結する点は共通していますが、柔軟性を重視するならクラウドSIM、特定キャリアの高速通信を重視するならeSIMが適しています。
おすすめのクラウドSIM(クラウドWiFi)4選【2025年最新】
ここでは、2025年12月時点で特におすすめのクラウドSIMサービスを4つ厳選して紹介します。それぞれ特徴や強みが異なるため、自分の利用スタイルに合ったサービスを選びましょう。
MONSTER MOBILE(モンスターモバイル)
【サービスの特徴】
・20GB・50GB・100GBの3つのプランから選択可能
・2年契約プランは業界最安級の料金設定
・縛りなしプランも選択可能
・プラン変更は容量アップのみ可能(20GB→50GB→100GB)
・14日間のお試しキャンペーンあり
・データ容量の追加購入が可能
【料金プラン(2025年12月現在)】
■2年契約プラン
・20GB:月額1,980円(税込、初回6ヶ月は1,650円)
・50GB:月額2,530円(税込、初回6ヶ月は2,200円)
・100GB:月額2,948円(税込)
■縛りなしプラン
・20GB:月額2,640円(税込)
・50GB:月額3,190円(税込)
・100GB:月額3,938円(税込)
【端末情報】
・機種名:Macaroon SE
・下り最大速度:150Mbps
・上り最大速度:50Mbps
・連続使用時間:約20時間
・同時接続台数:最大10台
【おすすめポイント】
MONSTER MOBILEは、20GBと50GBプランの料金が業界最安級で、小〜中容量の利用者に特におすすめです。6ヶ月間の割引キャンペーンにより、初期の費用負担を抑えられる点も魅力です。
端末のバッテリー容量が大きく、約20時間の連続使用が可能なため、外出先での長時間利用にも適しています。14日間のお試し期間もあるため、初めてクラウドSIMを利用する方でも安心して試すことができます。
ただし、海外では利用できない点に注意が必要です。国内専用として、コスパ重視で選びたい方に最適なサービスと言えます。
モンスターモバイル
AiR-WiFi(エアーワイファイ)
【サービスの特徴】
・20GBと100GBの2つの容量から選択
・3種類の端末から好みのタイプを選択可能
・1年契約で自動更新、13ヶ月目は無料解約可能
・30日間のお試しモニター制度あり
・契約期間なしオプション(月額330円)で縛りなし利用も可能
【料金プラン(2025年12月現在)】
■100GBプラン
・らくらくプラン:月額3,377円(税込)
・サクッとプラン:月額3,377円(税込)
■20GBプラン
・おてがるプラン:月額1,958円(税込)
【端末情報】
・サクッとプラン・おてがるプラン:AiR-1(クラウドSIM技術開発元のucloudlink社製)
・らくらくプラン:AIR-Stick WiFi(給電式で充電不要)
【おすすめポイント】
AiR-WiFiは、1年契約という比較的短い契約期間が特徴です。2年契約が一般的なクラウドSIM業界において、毎年契約を見直せる点は大きなメリットと言えます。
また、30日間のお試しモニター制度があり、実際に使ってみて合わなければ返金対応してもらえます(返却処理手数料1,100円とクリーニング費用1,870円は発生)。初めてクラウドSIMを利用する方や、電波状況を確認したい方には安心の制度です。
端末も3種類から選べるため、充電が面倒な方は給電式の「らくらくプラン」、高性能端末が良い方は「サクッとプラン」を選ぶなど、自分のスタイルに合わせられます。
海外利用にも対応しているため、国内外で使いたい方にもおすすめのサービスです。
AiR-WiFi
Chat WiFi(チャットワイファイ)
【サービスの特徴】
・ルータープランとSIMプランの2種類から選択
・契約期間の縛りなしで利用可能
・プラチナバンド対応で田舎や地下でも繋がりやすい
・最短翌日発送で急ぎの方にも対応
【料金プラン(2025年12月現在)】
■ルータープラン(縛りなし)
・20GB:月額2,280円(税込)
・50GB:月額2,600円(税込)
・200GB:月額4,690円(税込)
■SIMプラン(縛りなし)
・20GB:月額2,100円(税込)
・50GB:月額3,180円(税込)
・100GB:月額3,278円(税込)
【おすすめポイント】
Chat WiFiの大きな特徴は、ルータープランとSIMプランの両方を提供している点です。既に自分でWiFiルーターを持っている方は、SIMプランを選ぶことで、さらに月額料金を抑えることができます。
また、全プランが契約期間の縛りなしで利用でき、いつでも解約金なしで解約可能です。短期利用や、試しに使ってみたい方には特におすすめです。
200GBという大容量プランも用意されているため、100GBでは足りないというヘビーユーザーにも対応しています。ただし、200GBプランは他の容量と比べるとコスパがやや劣るため、100GB以上必要な方は、WiMAXなどの無制限プランも検討することをおすすめします。
プラチナバンド(低周波数帯)に対応しているため、地下や建物内、山間部などでも繋がりやすい点も魅力です。
Chat WiFi
ロケモバWi-Fi(法人・個人事業主向け)
【サービスの特徴】
・法人・個人事業主専用のクラウドSIMサービス
・20GB・100GB・200GBの3つのプランから選択可能
・1年契約プランと縛りなしプランの両方を提供
・複数回線契約で大口割引適用(2回線以上で50円/回線、10回線以上で100円/回線、20回線以上で200円/回線)
・3,500社以上の法人取引実績(ロケットモバイル全プラン含む)
・10GB単位でデータ容量の追加購入が可能
【料金プラン(2025年12月現在、税抜価格)】
■1年契約プラン(縛りあり)
・20GB:月額1,880円
・100GB:月額2,580円
・200GB:月額3,980円
※1年以内の解約は解約手数料6,600円(不課税)が発生
■縛りなしプラン
・20GB:月額2,380円
・100GB:月額2,980円
・200GB:月額4,280円
※解約金なし、いつでも解約可能
■初期費用
・事務手数料:3,400円(税抜)
【端末情報】
・機種名:NA01(uCloudlink製)
・下り最大速度:150Mbps
・上り最大速度:50Mbps
・連続使用時間:約12時間
・同時接続台数:最大10台
・端末レンタル代:無料
【おすすめポイント】
ロケモバWi-Fiは、法人や個人事業主向けに特化したクラウドSIMサービスです。最大の特徴は、複数回線契約時の大口割引制度で、2回線以上契約すると1回線あたり50円〜200円の割引が適用されます。
例えば、10回線の100GBプランを契約した場合、通常月額2,580円×10回線=25,800円(税抜)のところ、大口割引で100円×10回線=1,000円割引となり、月額24,800円(税抜)で利用できます。社員用のモバイルWiFiを一括導入したい企業には特におすすめです。
また、200GBという大容量プランも用意されており、テレワークやオンライン会議を頻繁に行う企業にも対応しています。1年契約プランなら業界最安級の料金で利用でき、縛りなしプランも選択可能なため、短期プロジェクトや試験導入にも適しています。
注意点として、法人・個人事業主専用サービスのため、個人での契約はできません。契約時には登記簿謄本や青色申告書などの事業証明書類と、本人確認書類の提出が必要です。
工事不要で最短翌日に端末が届くため、すぐにインターネット環境を整えたい企業にとって、非常に便利なサービスと言えます。
まとめ
本記事では、クラウドSIM(クラウドWiFi)の仕組みから、メリット・デメリット、選び方、おすすめのサービスまでを詳しく解説しました。
クラウドSIMは、物理SIMカード不要で、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア回線を自動的に切り替えながら利用できる次世代の通信技術です。広いエリアで接続しやすく、月額料金も安いため、コストパフォーマンスに優れています。
一方で、通信速度は高速回線より遅めであり、オンラインゲームや4K動画視聴などの用途には向いていません。自分の利用目的に合っているかをしっかり確認してから契約することが大切です。
サービス選びのポイントは、必要なデータ容量、月額料金、契約期間の縛りの有無、海外利用の必要性などを総合的に判断することです。
本記事で紹介した3つのサービスは、それぞれ以下のような方におすすめです。
・MONSTER MOBILE:20GB・50GBの小〜中容量を最安で使いたい方、国内専用で問題ない方
・AiR-WiFi:1年ごとに契約を見直したい方、30日間お試しで使ってみたい方
・Chat WiFi:契約期間の縛りなしで自由に使いたい方、SIMのみの契約を希望する方
クラウドSIMは、外出先でのインターネット利用やテレワーク、一人暮らしのネット回線として、多くの方にとって便利な選択肢となります。本記事を参考に、自分に最適なクラウドSIMサービスを見つけてください。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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