【静岡県磐田市】小中学校にAIカメラを用いたオンライン授業の実証実験計画を発表
【静岡県磐田市】小中学校にAIカメラを用いたオンライン授業の実証実験計画を発表
この記事では、静岡県磐田市の2023年9月14日の定例記者会見において発表された、人工知能(AI)を活用した自動追尾カメラを小中学校のオンライン授業に導入する実証実験の導入計画についてわかりやすく簡潔に紹介しています。
静岡県磐田市(いわたし)の市長、草地博昭(くさちひろあき)氏は、2023年9月14日の定例記者会見において、人工知能(AI)を活用した自動追尾カメラを小中学校のオンライン授業に実証実験として導入する計画を発表しました。この斬新な取り組みの目的は、不登校やその他の理由で学校に出席できない児童・生徒たちにも、まるで対面授業に参加しているかのような臨場感を提供することです。
この自動追尾カメラは、AI技術を駆使して撮影対象の顔を認識し、その人物の動きに応じてカメラレンズの向きを自動的に調整します。さらに、ズーム機能も備えており、授業やイベントの臨場感を向上させます。市教育委員会は、合計で9台のカメラを約87万2,000円で購入し、小中学校のうち3校に1台ずつ設置します。残りの3台は市教育委員会が管理し、必要な学校に貸し出すことになります。
現在、不登校の小中学生は増加傾向にあり、2023年3月末時点で約480人の児童・生徒が該当します。これに加えて、登校しても学級に入れず、保健室や別の部屋で過ごすケースも存在します。これまでの対応策として、教員用のタブレット端末に内蔵されたカメラを使用して、対面授業とオンライン授業を同時に行ってきましたが、固定式カメラのため、授業の雰囲気やクラスの様子を伝えるのが難しいという問題がありました。
草地市長は、自動追尾カメラの導入により、オンライン授業の品質が向上し、対面授業を受けられない児童・生徒たちの学習体験が充実すると期待しています。この技術は、全校集会や生徒会活動、学習成果の発表会など、学校行事の保護者へのリアルタイム配信にも活用される見込みであり、導入効果を評価し、今後の展開についても検討される予定です。
(参考)自動追尾カメラで授業配信 磐田市、小中6校で実証実験 不登校児ら向け 対面に近い臨場感|あなたの静岡新聞
IoTBiz編集部
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