MENOU、AIによる外観検査でフィギュア製造の品質と生産性を向上
MENOU、AIによる外観検査でフィギュア製造の品質と生産性を向上

この記事では、外観検査AIソリューション「MENOU」が株式会社グッドスマイルカンパニーのフィギュア製造工場で導入された件について紹介しています。
目次
株式会社MENOU(本社:東京都中央区)は、同社が開発した外観検査AIソリューション「MENOU」が、株式会社グッドスマイルカンパニー(本社:東京都千代田区)の鳥取県倉吉市にある楽月工場に導入されたことを発表しました。この導入により、フィギュア製造工程における検査の自動化が進み、品質維持と生産性の向上が期待されています。
急増するアニメフィギュア需要と品質管理の課題
近年、アニメフィギュアの需要は世界的に増加しており、グッドスマイルカンパニーの海外売上は2020年から2023年にかけて約3倍に拡大しています。しかし、国内のフィギュアメーカーでは生産が需要に追いつかず、製品が顧客の手元に届くまで半年から1年ほどかかる状況が続いています。また、製造工程の多くが手作業で行われており、自動化が困難なため、品質管理の均一化や効率化が課題となっています。
検査AI「MENOU」の導入効果
グッドスマイルカンパニーの代表的なフィギュアシリーズ「ねんどろいど」の面相パーツにおいて、「MENOU」を導入することで、検査工程の効率化と品質管理の強化を図っています。AIを活用した検査の自動化により、従来の目視検査では見逃されがちだった微細な不良の検出精度が向上し、不良品の流出を防ぐことが可能となります。
現在、「MENOU」の検査精度は99.2%に達しており、人と同等の検査精度を実現しています。グッドスマイルカンパニーは、さらなる精度向上を目指し、さまざまな種類の面相パーツでの活用を予定しています。

導入による主な効果
- 検査基準の統一化により、検査員ごとのばらつきを解消
- ヒューマンエラーによる見逃しを減少させ、ロスを削減
- 教育コストの軽減と省人化を実現
- 目視検査の自動化により、品質を維持しつつ生産性を向上
グッドスマイルカンパニー代表取締役社長 岩佐厳太郎氏のコメント
「当社では、最新技術を活用した製造工程の開発に取り組んでおり、一部の彩色工程ではロボットによる自動化も導入しています。特にラボ機能を備えた国内工場では、新技術の実証を重ねながら、製造プロセスの最適化を進めています。今回、検査工程に『MENOU』を導入したことで、製造初期の段階で不良を検出し、より安定した品質のフィギュアをお届けできると期待しています。今後も技術革新を積極的に取り入れ、品質向上に努めてまいります。」
(参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000058407.html

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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