Wi-Fi中継機のおすすめ5選!選び方もわかりやすく簡単に解説
Wi-Fi中継機のおすすめ5選!選び方もわかりやすく簡単に解説

Wi-Fi中継機は、家庭やオフィスの無線LAN(Wi-Fi)通信範囲を拡張し、通信の届きにくいエリアでの接続品質を向上させる重要な装置です。本記事では、Wi-Fi中継機の基本的な仕組みから選び方、人気メーカーの紹介、そしておすすめのWi-Fi中継機まで、詳しく解説していきます。
目次
そもそもWi-Fi中継機とは
Wi-Fi中継機は、無線LAN(Wi-Fi)の信号を広げ、通信の届きにくいエリアでの接続品質を向上させる装置です。
通常は既存のWi-Fiルーターからの信号を拾い、それを強化・拡張して新しい範囲に再放送します。この装置を使うことで、家庭やオフィスなどでWi-Fiの届かない場所でもネット接続を快適に利用できます。設定は簡単で、さまざまなタイプがありますが、使用する場所や目的に合わせて選ぶことが重要です。ただし、速度の低下には注意が必要で、適切なセキュリティ対策も重要です。
Wi-Fi中継機の選び方
Wi-Fi中継機を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。ここからはWi-Fi中継機の選び方を紹介していきます。
・親機の性能に合わせて選ぶ
・設置方法を確認する
・有線LANポートの有無を確認する
・通信速度の目安を把握する
・バンドステアリング機能の有無を確認する
親機の性能に合わせて選ぶ
Wi-Fi中継機の選択は親機の性能との整合性が重要です。たとえば、Wi-Fi 6やデュアルバンド同時接続対応の高機能なモデルを選んでも、親機が非対応だと性能を十分に発揮できません。逆に、親機の性能に見合った製品を選ぶことで、最適な効果を得られます。別メーカーの製品を選ぶ場合は、他社のWi-Fiルーターとの組み合わせに対応しているか確認しましょう。
設置方法を確認する
Wi-Fi中継機には、コンセントに直接挿して使用する直挿しタイプと、ケーブルを介して接続する据え置きタイプの2種類があります。直挿しタイプは場所を取らない利点がありますが、製品やコンセントのタイプによっては隣のポートとの干渉に注意が必要です。一方、据え置きタイプはコンセントから離れた場所にも設置しやすく、設置場所を検討してから選ぶことが重要です。
有線LANポートの有無を確認する
一部のWi-Fi中継機には有線LANポートが搭載されています。これにより、Wi-Fi非対応のデバイスや古いパソコンに有線接続することが可能です。有線LANポートが必要な場合や、拡張したいデバイスがある場合は、この機能の有無を確認しましょう。
通信速度の目安を把握する
Wi-Fi中継機の通信速度は、使用する状況によって変わります。ダウンロード速度が150Mbps以上が目安とされており、これにより高画質動画やリモートワークが快適に行えます。ただし、実際の使用状況や通信回線の影響も考慮する必要があります。
バンドステアリング機能の有無を確認する
バンドステアリング機能は、2.4GHz帯・5.0GHz帯の各周波数帯の混雑状況を判断し、空いている周波数帯に自動で接続する機能です。複数台の機器を接続している場合、通信速度が安定しやすくなります。バンドステアリング機能があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
人気のWi-Fi中継機メーカーとおすすめのWi-Fi中継機5選
これらのメーカーは、それぞれの得意分野や特徴を生かして、ユーザーに信頼性の高いWi-Fi中継器を提供しています。ここでは、人気のWi-Fi中継機メーカーとおすすめのWi-Fi中継機を紹介します。
・BUFFALO(バッファロー)
・ELECOM(エレコム)
・NEC(エヌイーシー)
・TP-Link(ティーピーリンク)
・IO DATA(アイ・オー・データ)
BUFFALO(バッファロー)
バッファロー(Buffalo)は、1975年に設立された日本の企業で、デジタル家電やパソコン周辺機器の分野で広範な製品を提供しています。AOSS(AirStation One-Touch Secure System)システムを開発し、ワンボタンでの無線接続が可能となり、この技術は特に高く評価されています。
【BUFFALO(バッファロー)のWi-Fi中継器特徴】
バッファローのWi-Fi中継器は、AOSSシステムとの親和性が高く、手軽なセットアップと高い安定性が特長です。Wi-Fiルーターとの組み合わせによって効果的に利用でき、Wi-Fiエリアを拡張できる点が魅力的です。
【BUFFALO(バッファロー)のおすすめWi-Fi中継器】バッファロー WEX-1800AX4EA【ax/ac/n/a/g/b】
バッファロー WEX-1800AX4EA【ax/ac/n/a/g/b】はWi-Fi 6に対応し、デュアルバンド同時接続により、複数の機器を同時に接続しても安定した通信ができます。外付けアンテナは可動式で、設置環境に合わせてアンテナの向きを調整できます。この特長により、上の電源ポートを塞がずに接続できます。
WEX-1800AX4EAシリーズは、デュアルバンド、ハイパワー、中継機設置ガイド、コンセント直挿し、据え置き、壁掛け、WPS、Wi-Fi EasyMesh、オープンなどの特長を備えています。Wi-Fi 6対応で、5GHzも2.4GHzもサポートしており、大容量・多台数通信に強く、Wi-Fi 6非対応機器も快適に接続できます。ビームフォーミング機能を搭載し、電波の向きを最適化して通信速度と安定性を向上させています。
Wi-Fi EasyMeshを利用すれば、簡単なセットアップで家中を複数のWi-Fi機器でカバーできます。外付け可動式アンテナは、無線LAN親機から離れた場所や障害物の多い場所でも高速で安定した通信が期待できます。セキュリティ面では最新の「WPA3 Personal」に対応し、設置は据え置き・コンセント直挿しの2つの方法から選択可能です。中継機設置ガイドやWPSボタンにより、簡単な設置と設定が可能で、LEDで電波状況が確認できます。
Giga LANポートを搭載しており、有線機器を高速無線化することが可能です。また、RoHS指令に基づく特定有害物質の使用制限にも準拠し、環境への配慮も行われています。

ELECOM(エレコム)
エレコムは、パソコン用周辺機器やネットワーク関連商品を提供している日本のメーカーです。離れた場所からでも利用できる「離れ家モード」を搭載したWi-Fi中継器が特徴的です。
【ELECOM(エレコム)のWi-Fi中継器特徴】
エレコムのWi-Fi中継器は、離れ家モードや簡単な接続ボタンを備え、使い勝手に優れています。他社製品との組み合わせも考慮されています。
【ELECOM(エレコム)のおすすめWi-Fi中継器】エレコム WTC-X1800GC-W【ax/ac/n/a/g/b】
エレコム WTC-X1800GC-WはWi-Fi 6(11ax)技術に対応しており、最大1201Mbpsの5GHz帯と最大574Mbpsの2.4GHz帯で高速な通信を提供します。特許取得済みの離れ家モード™を搭載しており、屋外でも利用可能です。
ハイパワー内蔵アンテナは、老舗アンテナメーカーDXアンテナ監修によるもので、スッキリとしたデザインながらも遠くまで電波を届け、通信速度を向上させています。実測では、旧規格品と比較して約2.5倍、中継器なしの約5倍の通信速度を実現しています。
設置は非常に簡単で、Wi-Fiルーターとの接続はWPSボタンを押すだけで行えます。LEDランプにより電波の受信状況が視覚的に確認でき、最適な設置場所を探すのに便利です。
さらに、Gigaポートに対応しており、高速な光回線(ギガサービス)の速度をフルに活用できます。他社製のWi-Fiルーターとも組み合わせて利用可能で、他の機器やゲーム機も含めて幅広い機器との接続が可能です。
セキュリティ面では、WPA3対応やビームフォーミングZ機能などが搭載されており、より安全で効果的な通信が期待できます。自動ファームウェア更新機能もあり、常に最新の状態を維持します。
外形寸法は幅93.0mm×奥行き52.0mm×高さ130.0mm(突起部除く)で、コンセントに直接差し込む形態です。動作環境は0℃~40℃の温度範囲と湿度10%〜85%(結露なし)となっています。
エレコム WTC-X1800GC-Wは、高速通信、簡単な設置、屋外利用可能な離れ家モード™搭載、幅広い対応機器との接続など、多彩な機能を兼ね備えた優れたWi-Fi中継器です。

NEC(エヌイーシー)
NECは、1899年に創業された日本の大手電機メーカーで、幅広い製品を手がけています。AtermシリーズのWi-Fi中継器は、μEBG構造を採用しており、優れた安定性が特長です。
【NEC(エヌイーシー)のWi-Fi中継器特徴】
Atermシリーズは、AndroidスマホやiPhoneでの簡単なセットアップが可能で、コンセント直差しで場所を取らずに使用できます。高い性能と使いやすさが融合されています。
【NEC(エヌイーシー)のおすすめWi-Fi中継器】NEC「Aterm(エーターム)」PA-W1200EX-MS【ac/n/a/g/b】
NEC「Aterm(エーターム)」PA-W1200EX-MS【ac/n/a/g/b】は、コンセント接続型のWi-Fi中継器で、内蔵の人感センサーが搭載されています。このセンサーにより、人が近づくとLEDランプが点灯し、夜間に足元を照らしてくれるため、利用者にとって嬉しい機能となっています。
専用アプリ「Aterm スマートリモコン」にも対応しており、これを使用することで接続している端末の確認や細かな設定が可能です。安心して利用できる機能が充実しており、電波の届きにくい場所へもしっかりとWi-Fiを拡張することができます。
技術的な仕様面では、11ac/n/a(5GHz帯)&11n/g/b(2.4GHz帯)の広範なWi-Fi規格に対応し、2つのストリームを備えたアンテナがそれぞれ5GHz帯と2.4GHz帯で信号を強化します。最大無線LAN速度は5GHz帯で867Mbps、2.4GHz帯で300Mbpsを実現し、同時に有線LANも100Mbps/10Mbpsの速度で接続可能です。
デバイスのセキュリティも考慮されており、SSID、MACアドレスフィルタリング、WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)などが採用されています。LEDランプの色調やセンサーの機能など、細かい部分においても配慮が行き届いており、NEC「Aterm」PA-W1200EX-MSは利用者にとって使いやすく、安全なWi-Fi環境を提供するアクセサリーとなっています。

TP-Link(ティーピーリンク)
TP-Linkは、価格と性能のバランスが良く、リーズナブルな価格帯でWi-Fi製品を提供している企業です。初心者向けから上級者向けまで、多岐にわたる製品を展開しています。
【TP-Link(ティーピーリンク)のWi-Fi中継器特徴】
TP-LinkのWi-Fi中継器はコスト効果が高く、専用アプリを介して管理ができるモデルや、コンセント直挿しで簡単に使えるモデルがあり、利便性が重視されています。
【TP-Link(ティーピーリンク)のおすすめWi-Fi中継器】TP-Link RE505X【ax/ac/n/a/g/b】
TP-Link RE505XはWi-Fi 6に対応しており、最大1200Mbpsの高速通信が可能です。1Gbpsの有線LANポートも搭載されており、Wi-Fi非対応の機器も有線で接続できます。また、LEDによる接続状況の表示があり、最適な設置場所を見つけやすくなっています。
TP-Link RE505Xは、AX1500 Wi-Fi 6中継器として、より高速で、より多くの端末を接続可能なWiFi 6テクノロジーに対応しています。1Gbpsのギガビットポートを搭載し、有線接続が可能です。LEDによる接続状況の表示があり、ルーターからの電波状況を示すため、最適な設置場所を見つけるのに役立ちます。
また、RE505Xはブリッジモードにも対応しており、有線ルーターと接続してWiFi 6のアクセスポイントとしても利用可能です。専用アプリTetherを使用することで、iOSおよびAndroidスマートフォンから手軽に管理できます。高い互換性を持ち、一般的な家庭用ルーターやAPとも接続が可能です。
Wi-Fi 6の次世代規格に対応し、5GHz帯では最大1200Mbps、2.4GHz帯では最大300Mbpsの通信速度を実現しています。RE505Xは、通常時の自動経路選定やハイスピードモードなど、異なる使用シナリオに応じた柔軟な運用が可能です。アプリでのかんたんな管理も魅力の一つで、スマートフォン(Android/iOS)にTP-Link Tetherアプリをインストールすることで、TP-Linkのルーターと中継器をまとめて管理できます。

IO DATA(アイ・オー・データ)
アイ・オー・データは、日本のコンピュータ周辺機器メーカーで、自動接続機能「WPS」に対応したWi-Fi中継器を提供しています。
【IO DATA(アイ・オー・データ)のWi-Fi中継器特徴】
IO DATAのWi-Fi中継器は、WPSによる自動接続機能が利用者にとって使いやすさを向上させています。メッシュ機能やコンセント直挿しのモデルも選択肢にあります。
【IO DATA(アイ・オー・データ)のおすすめWi-Fi中継器】アイ・オー・データ WN-DAX1800EXP【ax/ac/n/a/g/b】
アイ・オー・データ WN-DAX1800EXPはコンセント直挿しタイプで、Wi-Fiミレル機能に対応しています。独自のヒートマップでWi-Fi電波の強さを可視化でき、設置場所の確認が簡単です。Wi-Fi 6規格にも対応しており、使い勝手が考慮された中継器となっています。
Wi-Fi 6に対応したため、通信速度の向上や同時通信の低遅延、デバイスの消費電力の節約が実現され、テレワークやオンライン授業などの用途に最適です。また、360度全方向に電波を放射する「360コネクト」技術により、死角を最小限に抑え、無線LANエリアを広げることができます。
さらに、Wi-Fiミレル機能が電波を可視化し、設置場所の確認をサポートします。5GHz/2.4GHzデュアルモードを搭載し、異なる周波数帯域の子機が混在しても利用可能です。リモートメンテナンス機能や自動ファームウェアアップデート機能があり、常に最新の状態で利用できます。
アイ・オー・データのWN-DAX1800EXPは、ペイバック保証や長期保証(ユーザー登録が必要)などの安心の3大保証が付いており、初心者の方でも安心してご利用いただけるWi-Fi中継器と言えます。家庭やオフィスでのWi-Fiエリアの拡張に優れた性能を発揮します。


IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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