WiFi規格9種類を徹底比較!11a/b/g/n/ac/ax/beの違いと選び方を解説
WiFi規格9種類を徹底比較!11a/b/g/n/ac/ax/beの違いと選び方を解説
Wi-Fi
2026-01-20
7min

WiFi規格9種類(11a/b/g/n/ac/ax/be/bn/ah)の違いを徹底比較。各規格の通信速度・周波数帯・特徴をわかりやすく解説し、ビジネス用途別の選び方も紹介します。
目次
WiFi規格とは?IEEE 802.11の基礎知識
WiFi規格とは、無線LANの通信方式を定めた国際標準規格のことです。正式にはIEEE 802.11と呼ばれ、米国電気電子学会(IEEE)によって策定されています。
WiFi規格は1997年に最初の規格が登場して以来、技術の進歩に伴い複数の規格が策定されてきました。現在では11a、11b、11g、11n、11ac、11ax、11be、11bn、11ahの9種類が主要な規格として利用されています。各規格は周波数帯や通信速度、対応技術が異なるため、利用目的や環境に応じた選択が重要です。
WiFi規格の名称と世代の関係
WiFi規格には、IEEE 802.11で始まる正式名称のほかに、Wi-Fiアライアンスが定めた世代名称があります。2018年以降、一般消費者にもわかりやすいよう「Wi-Fi 4」「Wi-Fi 5」などの呼称が導入されました。
・IEEE 802.11n → Wi-Fi 4
・IEEE 802.11ac → Wi-Fi 5
・IEEE 802.11ax → Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E
・IEEE 802.11be → Wi-Fi 7
・IEEE 802.11bn → Wi-Fi 8(予定)
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の拡張版で6GHz帯に対応した規格です。日本では2022年9月から6GHz帯の利用が可能になりました。
周波数帯(2.4GHz・5GHz・6GHz)の違い
WiFiで使用される周波数帯には、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3種類があります。それぞれに特徴があり、用途に応じて使い分けることが重要です。
2.4GHz帯は、障害物に強く電波が遠くまで届きやすい特徴があります。ただし、電子レンジやBluetoothなど他の機器でも使用されているため、電波干渉が発生しやすいというデメリットがあります。
5GHz帯は、通信速度が速く電波干渉を受けにくいのが特徴です。一方で、障害物に弱く電波の到達距離が短いため、広いエリアをカバーするには複数のアクセスポイントが必要になることがあります。
6GHz帯は、2022年に日本で利用が解禁された新しい周波数帯です。5GHz帯よりもさらに広い帯域幅を確保でき、混雑の少ない環境で高速通信が可能です。Wi-Fi 6E以降の規格で対応しています。
WiFi規格9種類の特徴と性能比較
ここでは、現在利用されている主要なWiFi規格9種類について、それぞれの特徴と性能を詳しく解説します。
IEEE 802.11b
IEEE 802.11bは、1999年に策定された初期のWiFi規格です。2.4GHz帯を使用し、最大通信速度は11Mbpsです。
この規格は、WiFiの普及に大きく貢献しました。価格が安く導入しやすかったため、家庭や企業で広く利用されました。ただし、現在では通信速度が遅いため、新規導入されることはほとんどありません。
・周波数帯:2.4GHz
・最大通信速度:11Mbps
・策定年:1999年
IEEE 802.11a
IEEE 802.11aは、11bと同じ1999年に策定された規格です。5GHz帯を使用し、最大通信速度は54Mbpsと、11bよりも高速な通信が可能です。
5GHz帯を採用した先駆的な規格であり、電波干渉が少ないという利点がありました。ただし、5GHz帯は障害物に弱いため、壁などがある環境では電波が届きにくいというデメリットがあります。また、11bとの互換性がないため、機器の選定には注意が必要でした。
・周波数帯:5GHz
・最大通信速度:54Mbps
・策定年:1999年
IEEE 802.11g
IEEE 802.11gは、2003年に策定された規格です。2.4GHz帯を使用しながら、最大通信速度は54Mbpsと11aと同等の速度を実現しました。
11bとの下位互換性があるため、既存の11b機器と混在して使用できる点が大きなメリットでした。2.4GHz帯の電波到達性能と高速通信を両立した規格として、長く利用されました。
・周波数帯:2.4GHz
・最大通信速度:54Mbps
・策定年:2003年
・特徴:11bと互換性あり
IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)
IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)は、2009年に策定された規格です。2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応し、最大通信速度は600Mbpsに達します。
この規格では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が採用されました。MIMOは複数のアンテナを使用してデータを同時に送受信する技術で、通信速度と安定性を大幅に向上させました。また、チャネルボンディングにより通信帯域を拡張できるようになりました。
・周波数帯:2.4GHz/5GHz
・最大通信速度:600Mbps
・策定年:2009年
・主な技術:MIMO、チャネルボンディング
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)は、2013年に策定された規格です。5GHz帯専用で、最大通信速度は6.9Gbpsとギガビット通信を実現しました。
MU-MIMO(Multi-User MIMO)技術により、複数のデバイスと同時に通信できるようになりました。ビームフォーミング技術も標準化され、特定のデバイスに向けて電波を集中させることで通信品質が向上しました。オフィスや店舗など、多数のデバイスが接続される環境に適しています。
・周波数帯:5GHz
・最大通信速度:6.9Gbps
・策定年:2013年
・主な技術:MU-MIMO、ビームフォーミング
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6/6E)
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)は、2021年に正式策定された規格です。2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯(Wi-Fi 6E)に対応し、最大通信速度は9.6Gbpsです。
この規格の最大の特徴は、多台数接続時の性能向上です。OFDMA(直交周波数分割多元接続)技術により、1つのチャネルを複数のユーザーで効率的に共有できるようになりました。TWT(Target Wake Time)技術により、接続デバイスのバッテリー消費も抑えられます。
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の拡張版で6GHz帯に対応しています。日本では2022年9月から6GHz帯(5925-6425MHz)の利用が可能になり、より高速で安定した通信環境を構築できるようになりました。
・周波数帯:2.4GHz/5GHz/6GHz(6Eのみ)
・最大通信速度:9.6Gbps
・策定年:2021年
・主な技術:OFDMA、TWT、BSS Coloring
IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)
IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)は、2024年9月に正式策定された最新規格です。2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯に対応し、最大通信速度は46Gbpsに達します。
Wi-Fi 7の最大の特徴は、MLO(Multi-Link Operation)技術です。これにより、複数の周波数帯を同時に使用して通信できるようになり、通信速度の向上と遅延の低減を実現します。また、4096QAM変調方式の採用により、データ転送効率が向上しました。
320MHzの広帯域チャネルにも対応し、VR/ARやクラウドゲーミングなど、高速・低遅延が求められるアプリケーションに最適です。2024年以降、対応製品が続々と登場しています。
・周波数帯:2.4GHz/5GHz/6GHz
・最大通信速度:46Gbps
・策定年:2024年
・主な技術:MLO、4096QAM、320MHzチャネル
IEEE 802.11bn(Wi-Fi 8)
IEEE 802.11bn(Wi-Fi 8)は、現在標準化が進められている次世代規格です。プロジェクト名は「UHR(Ultra High Reliability)」で、2028年頃の標準化完了が予定されています。
Wi-Fi 8の最大の特徴は、「超高信頼性」をコンセプトとしている点です。従来のWiFi規格が通信速度の向上を主眼としてきたのに対し、Wi-Fi 8は通信の安定性と信頼性の向上を重視しています。具体的には、スループット特性、遅延特性、パケットロスをWi-Fi 7より25%改善することを目標としています。
複数アクセスポイント間の連携機能や、周波数利用効率の向上なども検討されており、産業オートメーションやロボティクス、物流などのビジネス用途での活用が期待されています。
・周波数帯:2.4GHz/5GHz/6GHz
・最大通信速度:未定
・策定予定:2028年頃
・コンセプト:超高信頼性(UHR)
IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)
IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)は、IoT向けに設計された規格です。920MHz帯(サブギガ帯)を使用し、最大通信速度は数Mbpsと低速ですが、長距離通信と省電力性能に優れています。
通信距離は最大約1kmに達し、従来のWiFi規格では届かなかったエリアもカバーできます。1台のアクセスポイントで数百台のデバイスを接続できるため、センサーネットワークやスマート農業、スマートシティなどの大規模IoTシステムに適しています。
日本では2022年に920MHz帯の利用が可能になり、導入が進んでいます。消費電力が低いため、バッテリー駆動のIoTデバイスでも長期間の運用が可能です。
・周波数帯:920MHz(サブギガ帯)
・最大通信速度:数Mbps
・策定年:2017年
・特徴:長距離通信(最大約1km)、省電力、多台数接続
WiFi規格の比較一覧表
以下の表で、WiFi規格9種類の主要なスペックを比較します。
| 規格名 | 通称 | 策定年 | 周波数帯 | 最大通信速度 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| IEEE 802.11b | - | 1999年 | 2.4GHz | 11Mbps | 初期普及規格 |
| IEEE 802.11a | - | 1999年 | 5GHz | 54Mbps | 5GHz帯の先駆け |
| IEEE 802.11g | - | 2003年 | 2.4GHz | 54Mbps | 11bと互換性あり |
| IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 2009年 | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps | MIMO対応 |
| IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 2013年 | 5GHz | 6.9Gbps | ギガビット通信 |
| IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6/6E | 2021年 | 2.4/5/6GHz | 9.6Gbps | 多台数接続に強い |
| IEEE 802.11be | Wi-Fi 7 | 2024年 | 2.4/5/6GHz | 46Gbps | 超高速・低遅延 |
| IEEE 802.11bn | Wi-Fi 8 | 2028年予定 | 2.4/5/6GHz | 未定 | 超高信頼性 |
| IEEE 802.11ah | Wi-Fi HaLow | 2017年 | 920MHz | 数Mbps | IoT向け長距離 |
※最大通信速度は理論値であり、実際の通信速度は環境や機器により異なります。
ビジネス用途別おすすめWiFi規格の選び方
WiFi規格の選択は、利用目的や環境によって最適な選択肢が異なります。ここでは、ビジネスシーン別におすすめのWiFi規格を解説します。
オフィス・店舗での導入ポイント
オフィスや店舗では、多数のデバイスが同時に接続される環境を想定する必要があります。パソコン、スマートフォン、タブレット、プリンターなど、さまざまな機器がWiFiに接続されます。
このような環境では、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)以降の規格がおすすめです。OFDMAやMU-MIMOにより、多台数接続時でも安定した通信品質を維持できます。予算に余裕があれば、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応機器を選ぶことで、将来的な拡張性も確保できます。
・推奨規格:Wi-Fi 6/6E、Wi-Fi 7
・重視ポイント:同時接続台数、通信安定性
・注意点:接続デバイス側の対応規格も確認が必要
工場・倉庫などの産業用途での選定基準
工場や倉庫では、広いエリアをカバーする必要があり、機械や金属製品による電波干渉も考慮する必要があります。また、産業用ロボットや自動搬送システムなど、リアルタイム性が求められる用途もあります。
現時点ではWi-Fi 6/6Eが実用的な選択肢ですが、将来的にはWi-Fi 8の「超高信頼性」機能が産業用途に適しています。広いエリアをカバーする場合は、メッシュWiFiの構築や複数アクセスポイントの設置を検討してください。
・推奨規格:Wi-Fi 6/6E(現時点)、Wi-Fi 8(将来)
・重視ポイント:通信エリア、信頼性、低遅延
・注意点:電波干渉対策、アクセスポイント配置計画
IoT機器との連携を考慮した選び方
IoT機器の導入では、接続台数と通信距離が重要な選定基準になります。センサーやカメラなど、多数のデバイスを接続する場合は、対応する最大接続台数を確認してください。
広いエリアに分散したIoT機器を接続する場合は、Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)が適しています。920MHz帯の電波は障害物を回り込みやすく、最大約1kmの通信距離を実現できます。省電力設計のため、バッテリー駆動のセンサーでも長期間の運用が可能です。
一方、カメラなど高速通信が必要なIoT機器には、Wi-Fi 6以降の規格が適しています。用途に応じて適切な規格を選択することが重要です。
・センサー・計測機器:Wi-Fi HaLow(長距離・省電力)
・カメラ・映像機器:Wi-Fi 6/6E以降(高速通信)
・産業機器:Wi-Fi 6/6E(安定性重視)
WiFi規格の下位互換性と注意点
WiFi機器を選ぶ際に重要なのが、下位互換性の確認です。一般的に、新しい規格のルーターは古い規格のデバイスとも通信できますが、いくつかの注意点があります。
まず、通信速度は接続する機器の中で最も遅い規格に合わせて制限されます。たとえば、Wi-Fi 6対応ルーターにWi-Fi 4対応デバイスを接続した場合、そのデバイスとの通信はWi-Fi 4の速度に制限されます。
また、周波数帯の対応状況も確認が必要です。Wi-Fi 5(11ac)は5GHz帯専用のため、2.4GHz帯のみに対応した古いデバイスとは通信できません。6GHz帯を使用するWi-Fi 6Eも同様に、対応デバイスでなければ6GHz帯での通信はできません。
WiFi規格を選ぶ際は、接続するすべてのデバイスの対応規格を確認し、必要に応じて段階的なアップグレードを計画することをおすすめします。
・新しいルーターは基本的に古い機器とも通信可能
・通信速度は遅い方の規格に制限される
・周波数帯の対応状況を必ず確認
・Wi-Fi 5は5GHz専用、Wi-Fi 6Eの6GHz帯は対応機器のみ
IoT通信環境の構築ならDXHUBの法人向けWiFiサービス
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■提供端末
| 項目 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L13 |
|---|---|---|
| 種別 | モバイルルーター | ホームルーター |
| 対応ネットワーク | 5G/4G LTE/WiMAX 2+ | 5G/4G LTE/WiMAX 2+ |
| 最大通信速度 | 下り3.5Gbps/上り286Mbps | 下り4.2Gbps/上り286Mbps |
| Wi-Fi規格 |
11b/g/n/ax(2.4GHz) 11a/n/ac/ax(5GHz) |
11b/g/n/ax(2.4GHz) 11a/n/ac/ax(5GHz) |
| 最大接続台数 | Wi-Fi:48台 | Wi-Fi:32台 |
| サイズ | 約W140×H72×D15.3mm | 約W100×H207×D100mm |
| 重量 | 約215g | 約635g |
両端末ともにWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しており、2.4GHz帯と5GHz帯の両方で高速通信が可能です。Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は外出先や現場での利用に、Speed Wi-Fi HOME 5G L13はオフィスや店舗での常設利用に適しています。
■料金プラン
| 項目 | 提示価格 | 発生タイミング | 備考 |
|---|---|---|---|
|
回線月額 (ギガ放題プラス) |
3,980円/月 | 毎月 |
初月日割・解約月日割なし 回線登録日より発生 |
| 事務手数料 | 3,000円/件 | 回線登録日 | 登録日に発生 |
| 端末代金 | 25,200円/件 | 初回 |
この他にも、短期利用に適したレンタルプランも提供しております。いずれのプランも契約期間の縛りがなく、ビジネスの状況に合わせて柔軟に利用できます。
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まとめ
本記事では、WiFi規格9種類(IEEE 802.11b/a/g/n/ac/ax/be/bn/ah)の特徴と違いを解説しました。
WiFi規格は、初期の11Mbps(11b)から最新のWi-Fi 7では46Gbpsまで、通信速度が大幅に向上してきました。また、MIMOやOFDMA、MLOなどの技術により、多台数接続時の安定性も改善されています。
規格選びのポイントは、利用目的に合わせた選択です。オフィスや店舗ではWi-Fi 6/6E以降、IoTセンサーにはWi-Fi HaLow、産業用途では将来的にWi-Fi 8が適しています。また、接続するデバイスの対応規格も確認し、下位互換性を考慮した導入計画を立てることが重要です。
WiFi環境の構築やIoT通信でお困りの際は、DXHUBの法人向けサービスをぜひご検討ください。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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