防犯カメラの映像だけでは証拠不十分!?証拠として活用する際のポイントや注意点を解説
防犯カメラの映像だけでは証拠不十分!?証拠として活用する際のポイントや注意点を解説

防犯カメラの普及に伴い、映像が犯罪やトラブルの解決に活用されるケースが増えています。しかし、「防犯カメラの映像が証拠不十分」という話を耳にしたことはないでしょうか?防犯カメラの映像が本当に有効な証拠となるかどうかについて考えていくことが重要です。この記事では、防犯カメラの映像が証拠不十分になる理由や、証拠能力を高めるポイント、正しい設置方法について解説しています。刑事事件と民事事件での異なる評価基準や、注意すべきプライバシー侵害のリスクも詳細に掘り下げています。
目次
防犯カメラの映像だけでは証拠不十分なのか?
防犯カメラの映像の証拠力は、事件の性質や状況に応じて異なります。「刑事事件」と「民事事件」では、それぞれ異なる要点が存在します。まずは、刑事事件の場合と民事事件の場合での証拠の扱い方について見ていきましょう。
総合的に言えば、防犯カメラの録画映像は重要な証拠となり得ますが、その単独での利用は限定的であり、特に刑事事件においては厳格な条件をクリアする必要があります。事件の性質や映像の品質によっては、他の手段や視点からの証拠の提供が不可欠です。防犯カメラの映像が裁判において証拠力を発揮するためには、撮影された内容が事実として認められる必要があり、証拠力が不足する場合、映像だけでは裁判官を納得させることが難しくなります。
刑事事件の場合の防犯カメラの証拠映像
刑事事件の場合、防犯カメラの映像は重要な証拠となりますが、その信憑性は厳格なルールに基づいて評価されます。映像が不明瞭であったり、改ざんの可能性がある場合は、証拠としての信頼性が低下する可能性があります。違法な設置やプライバシー侵害の可能性がある場合も考慮されます。また、映像は事件の一部を捉えるに過ぎず、他の証拠や証言と組み合わせて事件全体を明確にする必要があります。
民事事件の場合の防犯カメラの証拠映像
一方で、民事事件においては、防犯カメラの映像が有効な証拠となり得ます。事故の原因や交通違反など、特定の出来事を示す際に利用されることがあります。ただし、映像だけでは全ての事実を裏付けるのは難しく、他の証拠や証言と組み合わせる必要があります。
防犯カメラの映像が証拠不十分になってしまう3つの理由
防犯カメラの映像が証拠不十分になってしまう理由は、大きく3つに分けられます。これら3つの理由で、証拠不十分となってしまう可能性があるので、映像の撮影から映像の利用には注意が必要です。
(1)プライバシーを侵害している
(2)録画映像が不鮮明
(3)撮影日の日時や時刻が不明
(1)プライバシーを侵害している
防犯カメラの録画映像が法的に証拠不十分とされる理由の一つは、映像がプライバシーを侵害している場合が挙げられます。映像に映っている人物のプライバシー侵害にあたる場合、その映像は法廷での証拠として認められないことがあり、結果的に証拠不十分となります。プライベートな空間を無断で撮影した映像などが該当します。映像を証拠として使用する際は、プライバシー侵害に注意する必要があります。他人のプライバシーを著しく害するような撮影方法で収集された映像は、証拠として取り合ってもらえない場合があります。プライバシーに留意して映像を取得することが重要です。
(2)録画映像が不鮮明
録画映像が不鮮明であると、事件の詳細や当事者を特定することが難しくなり、証拠として不十分になる可能性があります。遠くからの撮影や暗い場所での録画により、顔や物体がはっきりと認識できない場合があります。防犯カメラの選択時には鮮明な映像が得られるものを選ぶことが重要です。映像の解像度が低い場合、犯人の顔や現場の様子を特定できず、証拠不十分とみなされる可能性があります。
(3)撮影日の日時や時刻が不明
映像がいつ撮影されたのか不明であることも証拠不十分となる要因です。撮影日時が明確でない映像は、事件の発生時期や関連性を証明するのが難しく、その信憑性が疑問視されることがあります。撮影日時の表示がない場合や、時刻設定が誤っている場合などが該当します。撮影日時の確認ができる防犯カメラを選び、録画映像の信頼性を高めることが重要です。映像にいつ撮影されたかの情報が不明瞭な場合、犯行の日時を特定できず、証拠能力が低いとされて利用できない可能性があります。
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防犯カメラの映像で証拠能力を高めるポイント
ここからは、防犯カメラの映像で証拠能力を高めるためのポイントを紹介します。
・高画質カメラの利用
・自動日時記録機能の有効化
・データの適切な保管と定期的なバックアップ
・録音機能の利用
高画質カメラの利用
映像の証拠力は画質に大きく依存します。1,000,000画素以上の高画質な防犯カメラを選びましょう。鮮明な映像は不審者や事件の詳細を正確に捉えるのに役立ちます。
自動日時記録機能の有効化
防犯カメラが自動的に日時を記録する機能を有効にしましょう。これにより、映像の信頼性が向上し、事件の発生時期が明確になります。タイムスタンプ機能を活用して日時を表示させましょう。
データの適切な保管と定期的なバックアップ
映像データは蓄積されていきます。定期的にバックアップをとり、必要な場合にすぐにアクセスできるようにしておきましょう。保存容量が限界に達する前に注意深くデータを管理します。
録音機能の利用
カメラには音声録音機能があると、映像だけでは分からない詳細な状況や会話が記録できます。店舗やオフィスなどでの口論やトラブル予測のある場所には、音声録音ができる防犯カメラを設置します。
防犯カメラの正しい設置方法
犯罪の防止だけでなく、プライバシー侵害をなくすためにも、防犯カメラを正しく設置する事が重要です。最後は、防犯カメラの正しい設置方法についてまとめていきます。
隣の家を映さない
防犯カメラの設置場所が悪いと、隣家が映り込んでしまい、プライバシーの侵害となる可能性があります。設置前に隣家に説明し、合意を得るか、設置位置を調整して映り込みを防ぎましょう。
人の出入りの激しい場所には注意
防犯カメラを日常的に通行人が映るような場所に設置すると、プライバシー侵害のリスクが高まります。人通りの多い場所への設置は避け、主に監視が必要なエリアに焦点を当てましょう。
防犯カメラ設置ステッカーの活用
防犯カメラが設置されている旨を周知するために、設置場所近くにステッカーを貼りましょう。これにより、撮影される可能性があることを通知し、後々のトラブルを回避できます。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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