新時代のIoT規格「Matter1.0」が始動開始
新時代のIoT規格「Matter1.0」が始動開始

「Zigbee」の開発および「Matter」規格の維持と公開を行う米国の無線通信規格標準化団体のCSA(コネクティビティ・スタンダード・アライアンス)は、米国時間の2022年10月4日にIoTの新規格「Matter」の最初の正式版である「Matter1.0」のリリースを発表しました。 本記事では、「Matter1.0」について詳しく紹介します。
目次
「Matter1.0」
2021年5月11日に新たなスマートホームのための通信規格「Matter」を発表してから約1年5ヶ月で「Matter1.0」のリリースとなりました。
Matterは当初、2022年夏にリリース予定でしたが、何度も延期が繰り返されていたため、「Matterは実現しないのではないか」と囁かれる中で突然の発表となりました。
2022年10月4日にCSAはMatterの最初の正式版となるMatter1.0標準と認証プログラムのリリースの発表と共に、CSAの社長兼CEOのトービン・リチャードソン(Tobin Richardson)氏は、「複雑な接続性を解明するミッションとして始まったMatterは、IoTを根本的に変える単一のグローバルIPベースプロトコルを生み出しました」「このリリースは、誰であろうと、どこに住んでいようと、IoTをよりシンプルで、安全で、そして価値のあるものにするために、我々のコミュニティと業界が歩む旅の最初の一歩なのです。」「大小さまざまな企業から世界的な支持を得て、Matter 1.0のリリースは、私たちの組織とメンバーにとって単なるマイルストーンではなく、可能性をたたえるものです。」と述べました。
また、アライアンス理事会議長でLegrand Digital InfrastructureのR&Dマネージャーであるブルーノ・ボルケーノ(Bruno Vulcano)氏は、「何千人ものエンジニア、知的財産、ソフトウェアアクセラレータ、セキュリティプロトコル、そして一社では決してできないことを達成するための財源を提供してくれたアライアンスメンバーの力と献身なしには、今日の私たちの姿はなかったでしょう」「Matterは、世界中に均等に分散したメンバーで構成されており、単一の地域や大陸だけでなく、メーカー、顧客、消費者にも利益をもたらす、真にグローバルな取り組みの実現となります。」と述べています。
(参考)Matter Arrives Bringing A More Interoperable, Simple And Secure Internet Of Things to Life - CSA-IOT
CSA(コネクティビティ・スタンダード・アライアンス)とは
CSA(Connectivity Standards Alliance / コネクティビティ・スタンダード・アライアンス)は、「Zigbee」の開発および「Matter」規格の維持や公開を行う米国の無線通信規格標準化団体です。
当団体の会員には、AmazonやGoogle、Apple、HUAWEI、SAMSUNGを含む400以上の企業が参加しています。また、当団体は、2002年に「Zigbee Alliance」という名称で発足しましたが、2021年5月11日に改名を行いました。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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