新幹線のフリーWi-Fiが繋がらない?ログインできない時の対処法や安全性、通信速度をわかりやすく解説
新幹線のフリーWi-Fiが繋がらない?ログインできない時の対処法や安全性、通信速度をわかりやすく解説
新幹線のフリーWi-Fiが利用できない、ログインできない、または接続が遅いと感じたことはありませんか?新幹線のフリーWi-Fiは、車内や一部の駅で提供され、旅行中や移動中にスマートフォンやノートパソコンを使ってウェブサーフィンやメールのチェックなどが可能です。しかし、利用者が多く接続が混雑することや、通信速度の制約など、様々な問題が発生することがあります。この記事では、新幹線のフリーWi-Fiに関するさまざまな疑問や課題に対処する方法について、わかりやすく解説します。
目次
新幹線のフリーWi-Fiとは
新幹線のフリーWi-Fiとは、新幹線の車内や一部の駅で提供されており、乗客が無料で利用できるインターネット接続サービスのことです。新幹線のフリーWi-Fiを使うことで、旅行中や移動中にスマートフォンやノートパソコンを使ってウェブサーフィンやメールのチェックなどが可能になります。
新幹線のフリーWi-Fiの種類
新幹線のフリーWi-Fiは、主に「Shinkansen Free Wi-Fi」、「JR-EAST FREE Wi-Fi」、「JR-WEST FREE Wi-Fi」の3種類があります。各サービスには利用条件や提供エリアが異なります。
【ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアWi-Fi】
また上記の他に、新幹線内では、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアが提供するWi-Fiを使うことも可能です。これら大手キャリアのWi-Fi提供エリアは、東京から新大阪間の東海道新幹線のみとなっており、通信速度が制限される場合があり、高速通信は期待できないのが難点です。
【東海道新幹線の駅構内で使えるWi-Fi(JR-Central_FREE)】
JR-Central_FREEは東海道新幹線や在来線の27駅で提供される無料Wi-Fiサービスです。新幹線の改札口や車内、在来線の改札口付近で利用可能で、メールアドレス登録やSNSのアカウントを使って接続します。1日に何度でも利用できますが、接続時間は60分までです。災害時には手続きなしで利用できます。
(出典)無料Wi-Fiサービスについて|JR東海
Shinkansen Free Wi-Fi
「Shinkansen Free Wi-Fi」は、新幹線内で提供される無料Wi-Fiサービスであり、東海道・山陽・九州新幹線で利用できます。利用にはメールアドレス登録やSNSの認証で可能で、接続時間は1日間有効で、1回の接続時間は30分です。
利用方法は、端末のWi-Fi設定から「Shinkansen_Free_Wi-Fi」を選択し、メールアドレス登録またはSNSの認証を行います。通信速度は平均下り3.03Mbps、上り4.76Mbpsで、YouTubeの標準画質(480p)程度の利用に適しています。ただし、OSアップデートやアプリのダウンロードは制限される場合があります。
(出典)新幹線車内無料Wi-Fiサービス:JRおでかけネット
JR-EAST FREE Wi-Fi
「JR-EAST FREE Wi-Fi」は、JR東日本が提供する無料のWi-Fiサービスであり、東北新幹線、北海道新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線の列車で利用できます。また、新幹線だけではなく、ステッカーのはってあるJR東日本の社内や駅構内でも利用可能です。
事前登録は不要で、メールアドレス登録やSNS認証で利用可能。1度の登録で3週間利用でき、連続3時間までの利用が可能です。
(出典)新幹線車内無料Wi-Fiサービス:JRおでかけネット
JR-WEST FREE Wi-Fi
「JR-WEST FREE Wi-Fi」は、JR西日本が提供している無料のWi-Fiサービスです。利用方法はメールアドレスの登録またはSNSアカウントの登録が必要で、Wi-Fiステッカーが貼られている北陸新幹線やJR西日本の車内や駅構内で利用可能です。駅のフリーWi-Fiスポットは、改札口や待合室などに設置されています。
(出典)新幹線車内無料Wi-Fiサービス:JRおでかけネット
新幹線のフリーWi-Fiの安全性やリスク
新幹線のフリーWi-Fiは一般的に、家庭で使うWi-Fiなどと比べて、公共Wi-Fiのためセキュリティ面でのリスクが懸念されます。公共のWi-Fiは通信内容が暗号化されず、第三者に傍受される可能性があります。
これにより、個人情報やクレジットカード情報が盗まれる危険性があることを認識しておきましょう。また、不正アクセスやマルウェア感染などのサイバー攻撃も考えられます。さらに、一般的にフリーWi-Fiでは通信速度が遅いことが多く、セキュリティリスクが高まる傾向があります。
新幹線のフリーWi-Fiを安全に利用する方法
新幹線のフリーWi-Fiを安全に利用するための方法はいくつかあります。まず、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用することが重要です。VPNは通信を暗号化し、第三者からの盗聴やデータの改ざんを防ぎます。VPNサービスを契約し、新幹線のフリーWi-Fiに接続することで、セキュリティを強化できます。
また、HTTPS接続を使用することも重要です。HTTPSは通信内容を暗号化し、データの安全性を確保します。ウェブブラウザでHTTPS接続を確認し、安全な通信を行いましょう。
さらに、公共Wi-Fiを利用する際には個人情報の最小限の提供に留めることが重要です。不要な個人情報を公共Wi-Fi経由で送信することはリスクが高まりますので、注意が必要です。必要な情報だけを提供し、他の情報はセキュアなネットワーク経由で送信するようにしましょう。
そして、セキュリティソフトウェアのインストールも重要です。ウイルスやマルウェアからデバイスを保護するために、セキュリティソフトウェアを定期的に更新し、不正アクセスや攻撃から身を守りましょう。
これら方法を実践することで、新幹線のフリーWi-Fiを安全に利用することができます。しかし、常にセキュリティに注意を払い、重要な情報の送信には慎重に行うよう心がけましょう。
新幹線のフリーWi-Fiへのログイン・接続方法
新幹線のフリーWi-Fiは、利用可能時間が制限されており、時間を過ぎると自動で切断されます。再度利用する場合は再ログインが必要です。接続に関しては、スマートフォンやパソコンから同様の手順で行えます。利用規約に同意し、ログイン手続きを行えば、新幹線のフリーWi-Fiを利用することができます。
新幹線のフリーWi-Fiへのログイン・接続方法は以下の通りです。
【新幹線のフリーWi-Fiに接続する方法】
1. スマートフォンの「設定」画面でWi-Fi接続をオンにする。
2. ネットワーク一覧から使用するWi-Fiを選択(例:JR-WEST FREE Wi-Fi)。
3. 任意のウェブページを開き、認証ページを表示させる。
4. 利用規約が表示されるので、確認し同意する。
5. 「インターネットに接続する」をタップ。
6. メールやSNSを使ってログインする。
7. 利用可能時間を確認する。
【ログイン方法一覧】
・メールアドレスでログイン
・Twitterでログイン
・Facebookでログイン
・Googleアカウントでログイン
・Yahoo! JAPAN IDでログイン
新幹線のフリーWi-Fiが繋がらない理由と対処法
ここからは、新幹線のフリーWi-Fiが繋がりにくい理由として、代表的なものを5つとその対処法を紹介していきます。
1. 利用者が多く接続が混雑している
2. Wi-Fi対応車両ではない
3. 電波状況が悪い場所にいる
4. 利用制限時間を過ぎた
5. 認証ページに移動できない
利用者が多く接続が混雑している
新幹線内では、多くの乗客が同時にWi-Fiに接続しようとするため、通信回線が混雑します。この混雑が生じると、接続速度が低下したり、接続自体が困難になることがあります。特に通勤時間や休日、特定のイベントが開催される期間など、利用者が増える時に問題が顕著です。
【対処方法・解決策】
新幹線内では多くの乗客が同時にWi-Fiに接続しようとすることがあります。この場合、通信容量が限られているため、接続スピードが遅くなったり、接続が完全にブロックされたりすることがあります。接続が混雑している場合は、時間をおいてから再度接続を試みるか、混雑が少ない時間帯に再接続を試みることが効果的です。
Wi-Fi対応車両ではない
新幹線の一部の車両のみがWi-Fiに対応しています。そのため、利用者がWi-Fi対応でない車両に乗車している場合、Wi-Fiを利用することができません。Wi-Fi対応車両には車内にWi-Fiサービスのステッカーが貼られており、それを確認することができます。
【対処方法・解決策】
新幹線の一部の車両にはWi-Fiサービスが提供されていますが、全ての車両が対応しているわけではありません。車内のドア付近にWi-Fiサービスのステッカーが貼られている車両が対応しています。したがって、対応していない車両に乗車している場合は、対応車両に移動するか、別のWi-Fiサービスを利用する必要があります。
電波状況が悪い場所にいる
新幹線が山間部やトンネル内などの電波の届きにくい場所を通過すると、Wi-Fiの接続品質が低下します。特に高速で移動する新幹線では、電波の遮断や乗り越えが難しいため、接続が安定しづらくなります。
【対処方法・解決策】
新幹線の走行中は、山間部やトンネル内など電波が届きにくい場所があります。これらの場所ではWi-Fiの電波も弱くなり、接続が不安定になることがあります。この場合は、トンネルを抜けるなど電波の届きやすい場所まで移動してから再度接続を試みましょう。
利用制限時間を過ぎた
新幹線のWi-Fiは、1回の接続ごとに利用可能な時間が制限されています。たとえば、JR-EAST FREE Wi-Fiでは3時間、Shinkansen Free Wi-Fiでは30分です。この制限時間を超えると、自動的に切断されて再度ログインが必要となります。
【対処方法・解決策】
新幹線のフリーWi-Fiは、一定の利用時間制限があります。制限時間を超えると自動的に接続が切断されるため、再度接続が必要になります。制限時間を過ぎた場合は、再度認証ページにアクセスしてログインし直すことで、接続を再開することができます。
認証ページに移動できない
新幹線のWi-Fiを利用するには、最初に認証ページにアクセスしてログインする必要があります。しかし、車内の電波状況や端末の設定などにより、認証ページに正常にアクセスできない場合があります。これにより、接続が完了せずにWi-Fiが利用できない状態になります。
【対処方法・解決策】
新幹線のフリーWi-Fiを利用するには、まず認証ページにアクセスしてログインする必要があります。しかし、認証ページに移動できない場合があります。この場合は、別のブラウザを試してみるか、同じブラウザの別タブを開いて再度接続を試みます。また、一時的なネットワークの問題である可能性もあるため、しばらくしてから再度試すことも有効です。
新幹線のWi-Fiの通信速度
新幹線のWi-Fiの通信速度は、利用者の人数や車両全体の通信容量によって決まります。新幹線のWi-Fiは通信容量が一定の制限されており、この容量を利用者数に応じて分配する仕組みです。そのため、利用者が多い場合は回線が混雑し、Wi-Fiのスピードが遅くなることがあります。
具体的には、新幹線のWi-Fiの通信速度は車両全体で約2Mbpsです。しかし、利用者はこの通信速度を分け合うことになります。JR東海広報部の桝谷純平係長によると、「全乗客の約一割、合計120〜130人が利用すると、一人当たり200Kbps前後で通信できる想定」とのことです。
(参考)新幹線の無線LANは“途切れにくさ”がウリ | 日経クロステック(xTECH)
しかし、スマホで高画質の映像が楽しめるようになった現在では、この通信速度では、利用者はあまり満足できないのかもしれません。ウェブの閲覧やメールの送受信などの一般的なインターネット利用には比較的スムーズに利用できる速度でしょう。ただし、大きな通信容量を必要とする動画視聴やゲームには向いていないため、そのような場合は事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
新幹線のフリーWi-Fiを利用する際の注意点
最後は、新幹線のフリーWi-Fiを利用する際の注意点をいくつか紹介していきます。
1. 利用可能な車両の確認しておく
2. 利用可能時間の把握しておく
3. 通信速度の制約を理解しておく
4. セキュリティ対策をしておく
利用可能な車両の確認しておく
新幹線のフリーWi-Fiが利用可能な車両は、路線や車両の種類によって異なります。乗車前に利用したい路線や列車の情報を確認し、Wi-Fiが利用できるかどうかを把握しましょう。車両内のドアや窓際にWi-Fiのステッカーが貼られている場合がありますが、必ずしも全ての車両にステッカーが貼られているわけではありませんので、公式ウェブサイトや駅の案内表示などで確認しておきましょう。
利用可能時間の把握しておく
新幹線のフリーWi-Fiは、一度の接続ごとに利用可能な時間が制限されています。接続する際には、利用可能時間を確認しておきましょう。時間を過ぎると自動的に切断されるため、再度利用する場合は再ログインが必要です。また、一定期間利用しないと再度ログインが必要になる場合もあります。
通信速度の制約を理解しておく
新幹線のフリーWi-Fiは、通信容量が限られています。利用者が多い場合や特定の時間帯には、通信速度が低下することがあります。特に混雑する時間帯や地域では、通信速度が遅くなる可能性が高いです。動画のストリーミングや大容量のデータ通信を行う場合は、通信速度に制約があることを考慮しておく必要があります。
セキュリティ対策をしておく
フリーWi-Fiは一般公開されているため、セキュリティ上のリスクがあります。公共のWi-Fiを使用する際には、個人情報や重要なデータの送信には慎重を期す必要があります。セキュアな通信手段を使用するか、VPNを利用して通信を暗号化するなどの対策を講じることが重要です。また、不審なアクセスポイントに接続しないように注意しましょう。
IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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