【愛媛県×IIJ】みかん栽培の生産性向上を目指し、スマート農業の実装検証を開始
【愛媛県×IIJ】みかん栽培の生産性向上を目指し、スマート農業の実装検証を開始
この記事では、愛媛県とIIJが共同で開始したみかん栽培の生産性向上を目指し、スマート農業の実装検証についてわかりやすく簡潔に紹介しています。
愛媛県におけるみかん栽培の生産性向上を目指し、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)がスマート農業の実装検証プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、愛媛県のデジタル実装加速化プロジェクトの一環として採択され、ICT技術を活用してみかんの品質と収量を向上させます。
具体的には、愛媛県の真穴柑橘共同選果部会と協力し、LoRaWANネットワークを使用して240ヘクタールのみかん畑全体をカバーする実装検証を行います。このネットワークを通じて、土壌水分量データを収集し、クラウド上で分析・可視化することで、みかん栽培の品質と収量を向上させるための最適な方法を見つけ出します。
IIJは、自社のネットワーク、クラウド、セキュリティサービスなどを活用して、製造業、農業、ホーム・見守りなどの分野で様々なIoTサービスとソリューションを提供しています。特に農業分野では、静岡県での水稲栽培のスマート農業技術に関する実証事業を通じてLoRaWAN技術のノウハウを蓄積し、全国の自治体で農業IoTの推進を支援しています。
このプロジェクトの目標は、2024年2月までの実装検証期間中に、以下の2つの目的を達成することです。まず、低コストでみかん栽培を高度化し、収量と収益を増加させ、次に果樹栽培におけるスマート農業のノウハウを獲得し、愛媛県全体および他の地域にも展開可能なモデルを構築します。
具体的な内容として、LoRaWAN無線インフラを真穴地区に構築し、土壌水分センサーを120個設置します。これらのセンサーからのデータはクラウドに集められ、分析され、最適な灌水制御モデルを構築するために活用されます。これにより、土壌の水分管理が向上し、収量の安定化が図られます。
また、土壌の過乾燥による落葉を防ぐために、灌水のタイミングを最適化することも重要です。従来は生産者の経験や感覚に頼っていましたが、このプロジェクトではデータに基づいた判断を行います。さらに、地域での知識共有を通じて、ベテラン生産者の経験を活用し、スキルの継承を支援します。
このプロジェクトでは、土壌水分センサー以外にも気象センサーや罠センサーを設置し、生育状況の把握や害獣対策も行います。愛媛県内の事業者と連携し、現地の保守とサポートを円滑に行うための体制を整備しています。
(参考)愛媛県のみかん栽培収量向上へ スマート農業の実装検証を開始 IIJ|JAcom 農業協同組合新聞
IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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