【CTC】介護施設で見守りカメラを活用した実証実験を開始! 高齢者福祉現場でのOJT改善を目指す
【CTC】介護施設で見守りカメラを活用した実証実験を開始! 高齢者福祉現場でのOJT改善を目指す

この記事では、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社とウェルグループが共同して行った、介護老人保健施設の見守りカメラを活用した実証実験について紹介しています。
2024年10月16日、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、医療・介護サービスを提供するウェルグループと共同で、介護老人保健施設「ウェルケア悠」において、見守りカメラを活用した実証実験を開始したと発表しました。この実験は、IoTカメラソリューションを使い、介護現場での職員教育やケアの質向上を目指すものです。
ウェルグループが運営する老健施設「ウェルケア悠」は、高齢者の自立支援やリハビリを通じて、認知症を含む介護を必要とする利用者の在宅復帰をサポートしています。施設職員には高い知識と技術が求められ、入所者の家族との信頼関係を築くために適切な情報提供が欠かせません。
今回の実証実験では、施設内の日常を見守りカメラで録画し、その映像を職員のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)に活用することや、転倒などのインシデント発生時の確認作業を検証します。また、ベテラン職員の知識や経験の共有、インシデントの原因究明を目的とし、施設運営の改善や家族の不安軽減にもつなげていきます。
<見守りカメラのイメージ>


実証実験に先立ち、CTCはウェルグループの施設職員から介護現場での悩みや課題をヒアリングし、その結果をもとに実験項目を決定しました。
使用する見守りカメラ「THEASIGHT for IoTube(※1)」は、設置が簡便でネットワーク工事が不要なため、すぐに導入できます。このカメラは180度の広角魚眼レンズを搭載し、少数のカメラで広範囲を監視できるため、死角が少なく効果的な見守りが可能です。また、モビリティ型で持ち運びができ、訪問介護やリハビリの現場でも活用できます。
※1)株式会社MOYAIが提供するセンサーやマイクが一体となった高機能ネットワークカメラです。
映像はカメラ内蔵メモリに保存され、必要に応じてクラウドにアップロードされます。クラウド上での映像へのアクセス履歴が記録され、改竄や削除が防止されるため、プライバシーが保護されます。
CTCは、これまでも鉄道業界向けにIoTカメラ「IoTube」を提供しており、鉄道車両内に15,000台以上を設置しています。今回の実証実験では、高齢者福祉の現場におけるカメラの活用方法を検証し、今後は幼児教育施設や小売店、飲食店などのさまざまな現場への導入を進め、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
(参考)介護老人保健施設で見守りカメラを活用した実証実験を開始 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のプレスリリース

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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