【アクセリア】IoTでビニールハウスの温度管理を効率化、遠隔監視で作業時間を削減
【アクセリア】IoTでビニールハウスの温度管理を効率化、遠隔監視で作業時間を削減

この記事では、アクセリア株式会社が開発した新サービス、温度センシングデバイス「TempGazer」について紹介しています。
アクセリア株式会社は、農業分野での温度管理を効率化するIoTサービス、温度センシングデバイス「TempGazer」を発表しました。この新サービスにより、ビニールハウス内の温度を遠隔で監視でき、農家の温度確認作業の負担を軽減するとともに、急激な温度変化への対応が可能になります。
■背景
日本の農業は、労働力不足や後継者問題などの課題に直面しています。アクセリアは、これらの課題を解決し、農業の自動化や効率化を進めるため、「FarmGazerシリーズ」を開発してきました。今回、新たに温度管理に特化したサービス「TempGazer」を発表し、特にビニールハウスでの作物生産を行う農家をターゲットに、温度管理の手間を削減し、より迅速な対応を実現します。
■開発の経緯
このサービスは、宮城県大郷町の農業法人「有限会社大郷グリーンファーマーズ」と協力し、共同実験を通じて開発されました。ビニールハウス内の温度管理に関する課題を解決するために、農家のニーズを反映させた技術が投入されています。
<課題>
・ビニールハウス内の温度計を車で移動して確認するため、時間がかかる
・温度計の読み間違いや確認ミスが発生することがある
・温度変動の確認タイミングが経験に頼る部分が多く、スキルの引き継ぎが難しい
<開発内容>
・遠隔監視:ビニールハウス内の温度をスマートフォンやPCから遠隔で確認可能に
・通知機能:温度の急激な上昇や下降をリアルタイムで通知
■TempGazerの特徴
「TempGazer」は、温度センサと通信機能を1つのデバイスに搭載し、簡単に導入できます。主な機能は以下の通りです。
クラウド保存
温度データはクラウドに保存され、専用のUIで確認可能
通信環境不要
SIMカードを搭載しており、Wi-Fiなどの通信環境を新たに構築する必要なし
電源選択肢
AC電源または電池式の2タイプがあり、電源確保が難しい農地でも使用可能
過去のデータ表示
過去の温度情報を遡って確認でき、作業の改善に役立つ
温度通知
設定したしきい値温度に達した場合、通知メールを送信
今後さらに機能を強化する予定で、予定されている改善点は以下の通りです。
・通知方法の追加(SMSやLINEでの通知対応)
・小型化(省電力化)
・センシング項目の拡張(湿度、照度、水分量、土壌pHなどの計測)
・データ分析機能(過去データを基にした統計情報や予測情報の提供)
・収穫時期予測や生産計画サポート
・決済方法の拡充 など
■アクセリア株式会社について
20年以上の実績を持つ企業で、ウェブ配信、セキュリティサービス、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行っています。また、産業向けのサイバーセキュリティ対策にも力を入れており、社会インフラや産業基盤を支える安全なシステム構築をサポートしています。
(参考)農業 × IoTでビニールハウスの温度管理を効率化! | アクセリア株式会社のプレスリリース

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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