モバイルルーターとは?選び方やメリット・デメリットを紹介
モバイルルーターとは?選び方やメリット・デメリットを紹介
モバイルルーターとは、どんな機器なのでしょうか?この記事では、モバイルルーターの基本から選び方、そしてメリット・デメリットまでを詳しく紹介します。近年、在宅勤務や外出先でのネット利用が増え、モバイルルーターが注目を集めています。その仕組みや利用方法を理解し、自分に合ったものを選ぶためのヒントを得ましょう。
目次
モバイルルーターとは
モバイルルーターは、移動性が高く、携帯できるルーターを指します。通常のルーターはコンセントの位置などに影響を受けやすいが、モバイルルーターは小型で持ち運びが容易なため、場所を問わず利用できます。これにより、自宅だけでなく、外出先のカフェやサテライトオフィスでも利用が可能です。
一般的なルーターはネットワーク接続を実現するための機器であり、モバイルルーターも同様にモバイルネットワークを介して複数の端末で利用可能な機器です
モバイルルーターとホームルーターの違い
モバイルルーターとホームルーターは、それぞれ異なる利用状況や目的に合わせて設計された通信デバイスです。
モバイルルーターは、主に移動中や外出先での利用を目的としています。小型で携帯可能なデバイスで、バッテリー駆動のため、持ち運びが容易です。通信はモバイル通信(3G、4G、5Gなど)を利用し、SIMカードを挿入して携帯電話回線を介して複数のデバイスをインターネットに接続します。特に旅行や外出先での利用が便利で、通信速度や安定性は利用地域のモバイルネットワークの状況に依存します。
一方で、ホームルーターは主に自宅やオフィスなど、固定の場所での利用が想定されています。通常は光ファイバーやADSLなどの固定回線を使用し、高速で安定した通信を提供します。電源は通常コンセントに接続されており、有線LANやWi-Fiを介して複数のデバイスを接続します。ホームルーターは通信事業者やケーブルテレビ事業者から提供され、ブロードバンドサービスが含まれています。インフラは固定回線が主体であり、通信品質は安定しています。
これらの違いを踏まえ、モバイル性や通信要件に合わせて適切なルーターを選択することが重要です。
モバイルルーターとテザリングはどちらが便利?
モバイルルーターとテザリングは、モバイル通信を利用したインターネット接続手段でありながら、役割や利用方法において異なる特徴があります。
モバイルルーターは、小型で携帯可能なデバイスで、通常はバッテリー駆動しています。SIMカードを挿入し、モバイル通信回線を活用して複数のデバイスを同時にWi-Fi経由でインターネットに接続します。主に移動中や旅行先、外出先などで利用が想定され、持ち運びが容易です。この方式は、モバイルルーター単体が通信機能を提供する点が特徴です。
一方で、テザリングは通信可能なデバイス(通常はスマートフォン)が搭載する機能で、そのデバイスのモバイル通信回線を共有し、他のデバイスをインターネットに接続します。通信可能なデバイスが通信回線の供給元となり、USBケーブル、Bluetooth、Wi-Fiなどを介して他のデバイスを接続します。急なインターネット接続が必要な場合や外出先での急な作業に適しており、モバイルデバイスそのものが通信機能を有していますが、通信によるバッテリー消耗が懸念されることがあります。
モバイルルーターは独立したデバイスであり、バッテリー駆動や小型サイズが特徴です。これに対して、テザリングは通信可能なデバイスそのものが通信機能を内蔵しており、追加の機器が不要ですが、バッテリー消耗が早くなる可能性があります。
これらの違いを踏まえ、一時的な利用や急なインターネット接続が必要な場合はテザリングが手軽で便利ですが、頻繁な外出先での利用や複数のデバイスを同時に接続する場合は、モバイルルーターの方が適していると言えます。
モバイルルーターのメリット
ここからは、モバイルルーターの代表的なメリットを3つ紹介していきます。
・外出先でも利用できる
・利用料金が安い
・工事不要で利用できる
外出先でも利用できる
最大のメリットは、持ち運びが可能であることです。自宅だけでなく、外出先でも同様のネット環境を手軽に構築できます。特に近年では、コロナの影響で在宅勤務と出社勤務を併用する企業が増加しており、場所を問わずネット環境を構築できるモバイルルーターは非常に便利です。スマートフォンの直接通信ではデータ通信量の懸念もあるが、モバイルルーターを使用することでWiFi接続が可能となり、データ通信量を節約できます。また、モバイルルーターは1台で複数の機器をネットに接続できるため、自宅でしか利用しない方も他の回線種別と比べて不便なく利用できます。
利用料金が安い
モバイルルーターのプランには、スマートフォンとのセット割に対応しているものも多く、併せて利用することでコストを抑えることができます。ネットの費用を抑えたい方にとっては経済的な選択肢となります。
工事不要で利用できる
光回線やケーブルテレビ回線などの場合、回線の敷設工事が必要ですが、モバイルルーターは移動通信システムを利用しているため、回線工事が不要です。モバイルルーターのサービスの多くは、数日以内にネットが利用できるようになります。
モバイルルーターのデメリット
ここからは、モバイルルーターの代表的なデメリットを3つ紹介していきます。
・充電が切れると使えなくなる
・使い過ぎると速度制限がかかる場合がある
・回線が不安定になることがある
充電が切れると使えなくなる
モバイルルーターはコンセントに挿さることなくバッテリー駆動で動作するため、充電が切れると利用できなくなります。特に外出時は十分な充電を確保する必要があり、予備のモバイルバッテリーを携帯することも検討されます。
使い過ぎると速度制限がかかる場合がある
モバイルルーターの契約において、大容量のデータ通信を行うユーザーは月末になると速度制限がかかる可能性があります。また、一部の事業者は「1日あたり〇GB」のような日単位のデータ通信量制限を設け、超過すると短期間の速度制限がかかることがあります。
回線が不安定になることがある
光回線はノイズに強く通信の安定性が高いのに対し、モバイルルーターの電波は建物の種類によっては通信が不安定になることがあります。特に電波が通りにくい場所や、雨天時などに注意が必要です。適切なサービス選択や環境での利用に配慮することが通信の安定性を確保する上で重要です。
モバイルルーターの選び方
モバイルルーターを選ぶ際には、検討すべきいくつかの重要な要素があります。ここからは、モバイルルーターの選び方を紹介していきます。
・通信速度と回線規格
・利用場所
・データ通信制限と速度制限
・バッテリー駆動時間
・サイズと重さ
通信速度と回線規格
モバイルルーターの通信速度は、使用する回線規格によって異なります。主要な規格には4G LTEや5Gがあります。5Gは高速通信が可能であり、通信環境が整っている場合は高速なデータ通信が期待できます。利用可能な通信回線網の状況や、契約する通信プランによって適した規格を選ぶことが重要です。
利用場所
利用する場所によって通信環境が異なります。都市部や郊外、山間部などによって通信網のカバレッジが変わるため、利用するエリアで十分な通信カバレッジがあるか確認しましょう。各通信事業者の提供エリアマップや利用者の口コミを参考にすると良いです。
データ通信制限と速度制限
利用する通信プランにはデータ通信制限や速度制限がある場合があります。月間のデータ通信制限や制限を超えた場合の速度制限について確認し、自分の使用用途に合ったプランを選びましょう。
バッテリー駆動時間
モバイルルーターは通常バッテリー駆動で動作します。外出先での利用を考える場合、バッテリーの持続時間が重要です。長時間利用する場合は、バッテリー容量や駆動時間を確認しておくと良いでしょう。
サイズと重さ
モバイルルーターは持ち運びが前提であるため、軽量でコンパクトなデザインが利便性を高めます。外出先や旅行時に便利なサイズかどうかも考慮して選ぶと良いでしょう。
IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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