【立命館大学】AIを活用したバス停の混雑状況を可視化するサービス「tsumiki」を導入
【立命館大学】AIを活用したバス停の混雑状況を可視化するサービス「tsumiki」を導入

この記事では、株式会社アプリズムが提供を開始した、AIを活用したバス停の混雑状況を可視化するサービス「tsumiki」について紹介します。
株式会社アプリズムは、混雑状況を可視化するサービス「tsumiki」を、立命館大学びわこ・くさつキャンパスの学内バス停に導入し、2023年7月3日(月)にサービスの提供を開始しました。
●「tsumiki」導入の背景
「tsumiki」は、2022年11月から2023年1月に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(以下、BKC)内にて実施した「滋賀県近未来技術等社会実装推進事業補助金」の実証実験として試験導入されました。利用者を対象にアンケート調査を行った結果、「混雑状況が事前に分かれば、混雑回避の意識をする」と回答した方が9割超え、「多くの学生に周知ができれば混雑の軽減に効果があると思う」、「期間限定ではなく継続してほしい」といった意見がありました。それを踏まえ、バス停混雑状況可視化の実現性と有用性の確認ができたことから本格導入が決定されました。
●「tsumiki」概要
「tsumiki」は、利用者がバス停の混雑状況をスマートフォンから確認し、事前に把握することでバスの混雑緩和の促進や通学の利便性が高まり、時間の有効活用ができることも大きな役割です。例えば、混雑が解消するまで自習学習に取り組む、徒歩など別の手段で駅に向かう、など混雑状況に合わせた行動変容を促すことで学生たちに効率的な時間の使い方を提供することができます。バス停の混雑状況は専用サイトを通じて提供されており、学内に設置しているポスター等からQRコードを読み取るだけで確認することが可能で、面倒な会員登録や手続きは一切不要です。

このサービスで使用しているAIエッジカメラには、人物検知アルゴリズムが搭載されています。撮影から人物の検知までカメラ内部で処理を行い、人物の検知数(人数)のデータのみを専用サイトを公開するサーバーに送信し、混雑状況を公開しています。このように混雑状況可視化に必要な情報以外はすぐに削除することで、個人を特定できる情報が流出することの無いようなしくみを実現し、プライバシーや肖像権を保護するための対策もなされています。また、SIMが搭載されたAIエッジカメラのため電源の確保のみで設置ができ、特別な通信設備を準備する必要はありません。

(参考)Vision | R2030 | 学校法人立命館
(参考)立命館大学びわこ・くさつキャンパスにてバス停の混雑状況可視化サービスを開始

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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